ユーヴェに許した枠内シュートなんと“ゼロ” リヨンが築いた難攻不落の要塞

ユヴェントスに先勝したリヨン photo/Getty Images

最後まで身体寄せる魂の守備

イタリアの絶対王者がフランスの名門クラブにしてやられた。現地時間26日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で、ユヴェントスはオリンピック・リヨンと対戦したものの0-1で屈辱の敗戦を喫した。

試合前は誰もがユヴェントスの勝利を信じて疑わなかったことだろう。しかし、試合はそんな人々の予想に反し、多くの時間でリヨンがペースを握る展開となった。この試合でユヴェントスが今季苦手とする3バックを採用したリヨン。守備時5バックに変形するこのシステムがうまくハマり、強固な守備網を形成しつつカウンターで反撃を狙う。ユヴェントスがボールを保持する時間は長かったものの、主導権はリヨンにあったと言っていいだろう。

決勝点ゴールの際にユヴェントスDFマタイス・デ・リフトがピッチ外で負傷の治療中だったという運の要素もあったが、リヨンが勝利にふさわしいパフォーマンスを披露していたことも事実だ。決して偶然の結果ではないだろう。そんな大金星を挙げた彼らの守備網がいかに堅牢なものであったかを示すデータが明らかとなった。
それはこの試合でのユヴェントスが放った枠内シュート数。データサイト『Opta』によると、その数はなんと“ゼロ"だ。シュート数自体はリヨンを上回る14本を放ったユヴェントスだが、最後まで諦めずに身体を寄せるリヨンの守備に手こずっていたことがこのデータからも読み取れる。彼らがCLで枠内シュート“ゼロ"本に終わったのは2005-06シーズンのアーセナル戦、2014-15シーズンのアトレティコ・マドリード戦に続いて3戦目だという。

クリスティアーノ・ロナウド、パウロ・ディバラといった欧州屈指のタレントを前線に揃えたユヴェントス を、文字通り“完封”したリヨン。そこまで注目度は高くなかった伏兵だが、もしかすると今季のCLで台風の目となるのは彼らか。鉄壁の要塞を築くフランスの名門が、虎視眈々と躍進を狙っている。

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