“15の肺を持つ男”のファウル数が増えている 守備職人の気になる変化

今季はややファウルを犯す場面が目立つカンテ photo/Getty Images

今季は本調子とは言えないか

今季序盤戦にプレミアリーグで快進撃を披露したチェルシー。その中盤に欠かせない守備職人といえば、フランス代表MFエンゴロ・カンテだ。

無尽蔵のスタミナを武器に、ピッチのあらゆるところをカバーするカンテ。フランス代表の同僚であるポール・ポグバの口からは「カンテには肺が15個ある」なんて表現も飛び出すほどにそのスタミナは底無しだ。それでいて、ファウルを犯さずボールを絡め取ることもできる。現世界最高の守備的MFは誰かと問えば、おそらく多くの人は彼の名を挙げることだろう。

しかし、そんなカンテに今季は小さな変化が見られるという。ファウルの数が少々増えているのだ。データサイト『WhoScored』によると、今季プレミアリーグの試合に10試合以上先発出場した選手のうち、カンテが犯した90分あたりのファウル数はリーグ最多だという。その数値は「2.4」。少し気になる数字だ。
そして、そのファウルの多さを表す興味深いデータがもうひとつ。カンテが1度ファウルを犯す間に繰り出すタックル数の変化も気がかりだ。レスターに所属していた2015-16シーズンにはファウル1度につき4.1回ものタックルを仕掛けていたカンテだが、今季はそれが1.0回にまで減少。過去3年間はレスター時代までとはいかないもの、2〜3回あたりの水準をキープしていた(16-17:2.4回、17-18:2.8回、18-19:2.1回)だけに、これも心配なデータとなっている。

今までが異常すぎたということもあるが、少し気になるデータが明らかとなったカンテ。この守備職人はファウルなしで相手を止めることが難しくなってきているのだろうか。この心配が杞憂に終わればいいのだが、はたして。

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