2002年に開催された日韓ワールドカップ優勝戦士最後の1人がピッチを去ることとなった。かつては欧州ビッグクラブでも活躍した元ブラジル代表DFルシオが現役引退を表明した。
現在41歳のルシオは1998年にインテルナシオナルでプロデビュー後、2000年1月のレヴァークーゼン移籍で欧州に初挑戦。2004年夏に加入したバイエルン・ミュンヘンでは4度のブンデスリーガ制覇を経験した。ドイツで評価を高めたのちは2009年夏からインテルでプレイ。主力選手として2009-10シーズンの三冠(セリエA、コッパ・イタリア、チャンピオンズリーグ)達成に多大な貢献を果たした。その後はユヴェントスを経て、2013年1月のサンパウロ加入を機に母国復帰。一時はインドでプレイする時期もあったが、ブラジル国内を中心にプレイを続け、2019年10月にブラジリエンセFCを退団して以降、フリーの状態が続いていた。
ブラジル代表では通算95試合に出場。2002年の日韓W杯では全試合にフル出場し優勝に寄与した。長きにわたってカナリア軍団の守備を支えた紛れもないレジェンドだ。そんなルシオがピッチを離れる決断を下した。ブラジル『Globe Esporte』に対して、同選手は次のように語っている。
「今日は僕にとって特別な日だ。今日をもって、僕はプロサッカー選手としてのキャリアを終えるのさ。(過ごした選手人生に)大きな誇りを持っているし、これまで支えてくれた人にはとても感謝しているよ」
今後は家族との時間を大切にしつつ、また違う形でサッカーに関わっていくという。日韓W杯優勝メンバーの中で唯一の現役選手だったルシオだが、これで最強のカナリア軍団で活躍した選手全員がピッチを離れることとなった。22年間にも及ぶ選手生活に終止符を打ったブラジルのレジェンド。彼のプレイを多くのサッカーファンが忘れることはないだろう。
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