アルテタのアーセナル行きにペップは何を思う “右腕”失った稀代の名将

マンCで共闘したペップとアルテタ photo/Getty Images

「夢を追う彼を止めることは……」

アーセナルの新監督が決まった。同クラブは現地時間20日、OBであるミケル・アルテタ氏が新たにチームを率いることを発表。かつてキャプテンも務めたレジェンドが3年半ぶりにエミレーツ・スタジアムに帰還することとなった。

しかし、このアルテタ氏のアーセナル新指揮官就任にはマンチェスター・シティが黙っていないかもしれない。なにしろ、彼らはシーズン途中にチームのNo.2だった男をライバルに引き抜かれたのだ。それまでジョゼップ・グアルディオラ監督の右腕としてアシスタントコーチを務めていたアルテタ氏を失うことが、マンCにとって痛手であることは間違いない。同クラブは今回アーセナルがとった引き抜き行為に対して、多額の賠償金を請求する可能性もあると現地メディアが伝えている。

このアルテタ氏の“引き抜き”をキッカケに、両クラブの関係は悪化するか。だが、グアルディオラ監督は同氏の新たな挑戦に理解を示している。英『THE Sun』によると、同監督は週末に行われるプレミアリーグ第18節レスター・シティ戦前の会見で、これについて次のように語っている。
「ミケルはアーセナルに行くことを決めた。私に夢を追う彼を止めることはできなかったよ。なにせアーセナルは彼のキャリアの大きな部分を占めていたんだからね。私はミケルがそこでベストを尽くせることを望んでいるよ。彼が素晴らしい仕事をすると確信している」

門下生が新しい世界に飛び込むことを止めることはできなかったと話したグアルディオラ監督。親心もあるのだろう。自身を長きにわたって支えた“名参謀”の決断に理解を示している。

これからはプレミアで敵同士となるグアルディオラ監督とアルテタ氏。リーグ戦での師弟対決が実現するのは、来年の2月29日に行われる第28節だ。はたして、その頃までにアルテタ氏はマンCに対抗できる状態にまでアーセナルを復活させることができているのだろうか。見事ミッションを遂行し、快く送り出してくれた師匠に成長した姿を見せたいところだ。

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