現在クリスティアーノ・ロナウド2世といえば、アトレティコ・マドリードでプレイするFWジョアン・フェリックスだろう。ポテンシャルはもちろんだが、今夏には1億ユーロを超える移籍金でアトレティコへ加わったことから注目度が一気に増した。ネームバリュー的にもロナウド2世と呼ばれるにふさわしい。
ただ、少し前は別のロナウド2世がいた。同じポルトガル人FWであるアンドレ・シウバだ。
アンドレ・シウバはポルトガルの名門FCポルトで結果を残し、2017年に大きな期待を背負ってミランへ加わったストライカーだ。昨年のロシアワールドカップにも出場しており、代表でロナウドとコンビを組むこともあった。
当初はアンドレ・シウバがロナウド2世と呼ばれていたのだが、残念ながらミランで大苦戦。昨季はレンタル先のセビージャで良いスタートを切ったが、終盤戦は負傷で離脱する不運もあった。
そして今夏、新たなチャレンジの場に選ばれたのがドイツのフランクフルトだ。イタリア、スペイン、ドイツと忙しい旅だが、アンドレ・シウバは何とか欧州五大リーグで結果を残そうともがいている。
フランクフルトでもスタートはそれなりに快調で、リーグ戦開幕4試合で3得点を奪った。ところが、怪我でチームを離れたところからトーンダウン。現在は戻ってきているが、リーグ戦ここ4試合はベンチスタートだ。
指揮官アディ・ヒュッターも「シウバはフィットしているが、我々が期待しているレベルには達していない」とコメントしており、アンドレ・シウバは今ひとつ波に乗り切れない。どことなく昨季と似たスタートだ。
アンドレ・シウバとしてはEURO2020へ向けて本格的にアピールしたいところで、フェリックスにだけは負けていられないだろう。開幕直後は3試合連続得点と良いペースだっただけに、早くこの流れを取り戻したい。
ロナウド2世の呼び名にこだわる必要はないが、数年後ロナウドに代わってポルトガルサッカー界を引っ張っていくのはフェリックスか、アンドレ・シウバか。アンドレ・シウバがフランクフルトで奮闘していることを忘れていた人もいるかもしれないが、復活をかけたドイツでのチャレンジを見逃すべきではない。
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