処分軽減でもチェルシーに補強は必要ない 待たれる負傷組の帰還

リュディガーら負傷組が復帰すればチェルシーにとって大きな戦力となることは間違いない photo/Getty Images

怪我人復帰こそが最大の補強と英メディア

現在、FIFA(国際サッカー連盟)から補強禁止処分が科されているチェルシー。この処分により、彼らは今夏と今冬の2度の移籍市場において新たな選手の獲得が不可能な状況にある。これを受け、今季はレンタルに出されていた若手有望株をチームに戻し、平均年齢の低いメンバー構成でシーズンを戦っている。

しかし、シーズンも中盤戦に差しかかろうとしている現在、この処分が軽減される可能性も出てきた。処分を不服とした同クラブは、FIFAに対して異議申し立てを提出。FIFAは今年5月にこの申し立てを棄却したが、チェルシー側は納得がいかず、翌月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に対して処分軽減を求めて控訴していた。そして、この審理が11月20日に行われることが現地複数メディアによって明らかに。チェルシー側の訴えが認められ、補強禁止処分が軽減されることとなれば、今冬の移籍市場で補強を行うことが可能となる。

現在プレミアリーグで3位と好調なチェルシーだが、処分が軽減されるとなれば早速補強に動くか。現地にもいくら快進撃を見せているからといって、今の層の薄さを解消するためには新たな選手を迎え入れるべきとの声がある。だが、英『90Min』はその必要はないと主張する。
その理由は負傷組の帰還だ。現在チェルシーで負傷離脱を強いられている主な選手は、DFアントニオ・リュディガー、MFルベン・ロフタス・チーク、MFロス・バークリーの3名。これらの選手はいずれも昨季主力としてスタメンに名を連ねていた選手だ。彼らが戦列に帰ってくれば、チェルシーのスカッドはプレミアでも屈指の層の厚さを誇るはずと同メディアは考えている。

若きタレントが数多く台頭している今季のチェルシー。現所属選手だけでも強力なチームを作れるだけに、新たな選手への投資は不要か。今後新旧戦力が融合した際には、さらなる快進撃を見せてくれそうだ。

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