「目標のレベルには到達し得ない」 野戦病院状態のローマに指揮官嘆き節

主力選手に負傷者が相次ぐ現状にはフォンセカ監督も頭を抱えるしかないか photo/Getty Images

「重要な選手が離脱しすぎ」

今季からパウロ・フォンセカ氏を新監督に据え再起を図るASローマ。新進気鋭の戦術家を迎え、いざ古豪復活へ。開幕前には多くのファンが希望を抱いていたはず。しかし、その期待に反してなかなか順位は上がってこない。再建の時期とはいえ、今季ここまで3勝4分1敗の6位という成績は少々物足りない。

だが、それは何もフォンセカ監督の手腕によるものでもないだろう。怪我人が多過ぎるのだ。現在ローマで負傷離脱を余儀なくされている選手はなんと8名。FWジェンキズ・ウンデル、MFヘンリク・ムヒタリアン、MFロレンツォ・ペッレグリーニといった主力選手が相次いで故障。加えて現地時間20日に行われたサンプドリア戦では、ここまで全試合に出場していたMFブライアン・クリスタンテまでもが負傷退場してしまった。もはや野戦病院状態。これでは戦術も何もあったものではないか。この状況にはフォンセカ監督も頭を抱える。

「明らかに難しい状況だ。システムの変更も考慮しているよ。個人としても全く未知の状況だ。過去にこんな経験をしたことはないね。昨季率いたシャフタールでは負傷者がわずか4人だった。単なる不運だと信じたい。でも、今はこの状況に立ち向かわなければならない。(出場可能な)選手たちはこの状況を理解し、身を粉にして戦ってもらいたいね。異常だけど、こんな不運は本当に起こるんだ」
「こんな状況では成長は見込めそうにない。もちろん、サンプドリアに対して我々に改善できる点はあったけど、多くの選手が離脱している中で私が望んでいたレベルに達するのは不可能だ。ペッレグリーニ、ムヒタリアン、ディアワラ、クリスタンテ、ジェコ… …。重要な選手が離脱しすぎた。そんなチームでは目標のレベルには到達し得ない。これは言い訳ではないよ。言い訳は好きじゃないからね。でもこの現実を理解するのは簡単さ」

現地時間24日に行われるヨーロッパリーグのボルシアMG戦を前に、指揮官がこのようにチームの現状を嘆いたことを伊『Gazzetta dello Sport』が伝えている。さすがにキープレイヤーを何人も欠いている今の状況において、強気ではいられないか。

厳しい状況に立たされるローマ。はたして、彼らがベストメンバーで試合に臨めるのはいつになるか。再建への道のりは険しそうだ。

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