ボランチになった理由が仰天すぎて面白い FWだった少年が“世界最高級MF”へ

レアルのカゼミロ photo/Getty Images

実は前線志望の選手だった

今や世界を代表する守備的MFの1人となったレアル・マドリード所属のブラジル代表MFカゼミロ。185cmのサイズを持つカゼミロはパワーもあって競り合いに強く、ボールを奪う技術も高い。さらに時折目が覚めるような強烈ミドルシュートを叩き込むこともあり、キック精度も悪くない。

まさに完成された守備的MFと言えるが、実はカゼミロは守備的MFを本職とする選手ではなかった。子供の時は前線を務める選手だったようで、そのサイズを攻撃面で活かしていたのだ。ところが、何とも面白いエピソードで守備的MFへ転向することになる。

スペイン『MARCA』によると、きっかけは子供の時に受けた名門・サンパウロのトライアルだ。同年代の実力者が数多く集まっていたこともあり、各ポジションの競争は激しかったようだ。カゼミロも参加者の数に驚いたようで、FWはライバルが多すぎると考えたと振り返る。
「11歳か12歳の時にサンパウロへ来た時、300人ほどがいた。トライアルでクラブ側は50人を選ぼうとしていた。僕はフィジカルに優れていたから、前線でプレイしていた。だけど、コーチがGKを本職とするのは誰だと聞いた時、3人が手を挙げ、FWを本職とする選手は誰かと聞いた時50人ほどが手を挙げたことを覚えている。だから僕は手を下げたんだ。競争が激しかったからさ」

「その後コーチはトップ下は誰かと聞き、また50人が手を挙げた。そして次に守備的MFは誰か聞いた時、8人が手を挙げた。そして僕も、守備的MFが本職だと言ったんだ。コーチたちはFWではないかと言ったけど、僕はNoと答えた。それが全ての始まりというわけだ」

何ともクレバーな切り替えだが、競争の薄い守備的MFを選んだところからカゼミロは銀河系軍団の中盤を引き締める存在にまで上り詰めた。FWを選んでいれば、才能が埋もれていた可能性もある。猪突猛進の一点突破ではなく、冷静に穴を見極める性格も守備的MFに向いていたのかもしれない。

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