バルサからはたった1人だけ スペイン代表から消える“バルサ・カラー”

新たな道を模索するスペイン代表 photo/Getty Images

変わりゆく哲学

EURO2008、2010南アフリカワールドカップ、EURO2012と国際主要大会3連覇を果たした当時のスペイン代表は、チームの大半をバルセロナとレアル・マドリードの選手で構成していた。特にバルセロナ色が強く、ポゼッションをベースにする戦い方はバルセロナそのもの。バルセロナの選手とスタイルをベースに、足りないところをレアルの選手で補うといったチーム構成になっていた。

ところが、今のスペインは全く異なる構成になっている。スペインは12日にEURO2020予選でノルウェー代表、15日に同じくEURO2020予選でスウェーデン代表と対戦するが、今回の代表メンバーでバルセロナの選手はMFセルヒオ・ブスケッツ1人のみ。レアルもDFセルヒオ・ラモス、ダニエル・カルバハルの2人しか送り出していない。

もちろんバルセロナDFジョルディ・アルバなど負傷者が出ていることも関係しているが、それでも数年前に比べると割合はかなり少なくなった。

では、最も多くの選手を送り出しているチームをご存知だろうか。意外かもしれないが、現在リーガ・エスパニョーラで9位につけているビジャレアルだ。ビジャレアルからはDFラウール・アルビオル、パウ・トーレス、FWミケル・オヤルサバル、そして復活のMFサンティ・カソルラの4名がスペイン代表に選ばれている。

他国のリーグから招集されている選手が多いことも特徴的で、ナポリからMFファビアン・ルイス、パリ・サンジェルマンからMFパブロ・サラビアとDFファン・ベルナト、マンチェスター・シティMFロドリ、GKにいたってはマンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘア、チェルシーのケパ・アリサバラガ、ローマのパウ・ロペスと全員が他国リーグからの招集だ。

今回の代表メンバーは合計17クラブから招集されており、以前のスペイン代表では考えられないメンバー構成となっている。米『ESPN』はスペイン代表が築いてきたアイデンティティが失われたと伝えており、これが良い方向へ進むか悪い方向へ進むのかと気にかけている。

当時のスペインが強かったのは、バルセロナで完成されていたスタイルをそのまま代表に持ち込むことができていたからだ。同じクラブでプレイする選手が多くなれば、当然チームの連携は取りやすくなる。代表チームは集まる機会が少ないため、スタメンの半数をバルセロナの選手で固められることが大きなアドバンテージとなっていた。今はそれが失われているのだ。

現在スペイン代表を指揮するロベルト・モレノは、これまでとは違う形でチームを作っていかなければならない。狙うはEURO2020制覇だが、最終的にモレノはどうチームを仕上げてくるのだろうか。

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