ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOが、2018年1月に同クラブからアーセナルへ移籍したFWピエール・エメリク・オバメヤンについて語った。
ヴァツケ氏はアーセナルが近年UEFAチャンピオンズリーグの出場権を逃し続けていることを引き合いに。オバメヤンの決断が自身のステップアップに繋がっていないとの見解を示したうえで、同選手が高額のサラリーを目当てにアーセナルへ移籍したと指摘した。米『Bleacher Report』や英『GiveMeSport』が伝えている。
「ある選手は何年にもわたりチャンピオンズリーグに出場できていないクラブへ移籍した。金のためにね。アーセナルのオバメヤンは自分の銀行口座を見て心温まるだろうが、水曜日(10月2日)のチャンピオンズリーグはテレビ観戦することになるから、悲しむだろうね」
2013年にドルトムントに加わり、長きにわたり同クラブのエースとして君臨してきたオバメヤンだが、2016年頃より規律違反が絶えず。2016-2017シーズンの序盤では友人の誕生日パーティーに出席したことを理由にチームへの合流が遅れたことをトーマス・トゥヘル元監督(現.パリ・サンジェルマン)より問題視され、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第4節スポルティングCP戦でベンチ外の扱いに。また、2017-2018シーズンの序盤でも練習への度重なる遅刻が話題となり、ピーター・ボス元監督(現.レヴァークーゼン)より国内リーグ1試合のベンチ外を言い渡されたものの、このペナルティに対し「わざと遅刻したわけでもないのになぜ処罰されなければならないんだ」と不満をぶちまけた。
さらには2018年1月にもチームのミーティングを無断欠席し、ブンデスリーガ第18節(ヴォルフスブルク戦)の招集メンバーから外される羽目に。ミヒャエル・ツォルクSDより「彼の頭の中がどうなっているのか分からない」と吐き捨てられたほか、現在もドルトムントに在籍中のGKロマン・ビュルキからも「彼がいくらゴールを決めようとも、ルールは全ての選手に当てはまるもの。愚かな行為によって彼が再び試合を欠場することになったのは残念だよ」と苦言を呈されるなど、オバメヤンは後味の悪さを残しつつ同クラブを去った。退団する直前まで自身の素行を改めず、クラブの秩序を乱し続けた同選手に対し、ヴァツケCEOとしては皮肉のひとつでも言いたい気持ちになったのだろう。
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