右にガレス・ベイル、左にエデン・アザール、中央にカリム・ベンゼマを配置するレアル・マドリードの新生3トップは「BBH」と呼ばれており、3人ともワールドクラスの実力者だ。クリスティアーノ・ロナウドがいたBBCの破壊力には及ばないかもしれないが、サポーターも新たなる豪華攻撃ユニットに期待をかけていることだろう。
ただ、22日に行われたリーガ・エスパニョーラ第5節セビージャ戦は想像していたものとは違っていた。このゲームはアザールにとってリーグ戦初のスタメン入りだったのだが、見せたのは華麗さではない。勝利のみを追求した泥臭さだ。
フレン・ロペテギ率いるセビージャは攻撃陣も強力で、レアルのBBHはそれを抑えるため守備に走ったのだ。守備時に全員が自陣まで下がるシーンもあり、スター揃いのレアルが泥臭く勝利をもぎ取ろうとしていた。スペイン『MARCA』によると、アザールは守備的MFカゼミロと並んでチーム最多のボール奪取数を記録したという。ポジションも役割も全く異なる2人だが、アザールも超攻撃的右サイドバックのヘスス・ナバスを軸とした攻撃を抑えるべく必死に走っていた。
センターバックとして守備を統率するセルヒオ・ラモスもアザールとベイルの守備負担を称賛していたが、今のレアルに求められていたのはチーム全員のハードワークだ。アザールもそれを理解し、守備面でもチームに貢献する必要があると考えていたのだろう。
アウェイでのセビージャ戦は一筋縄ではいかないが、レアルはベンゼマのゴールを守り切って1-0の勝利を収めた。華麗なパフォーマンスではなかったが、スタープレイヤーたちが必死になったレアルは強かった。このパフォーマンスを継続することができれば、徐々に華麗なアタックも見られるようになるだろう。全員で掴んだセビージャ戦での勝ち点3が持つ意味は大きい。
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