清水エスパルスは24日、明治安田生命J1リーグ第24節で川崎フロンターレの本拠地へ乗り込んだ。
14分に先制を許した清水だが、30分にFWドウグラスの直接FKで試合を振り出しに戻す。さらに65分には、高い位置で川崎からボールを奪うと、そのままカウンターを仕掛け、MFヘナト・アウグストがゴールネットを揺らし逆転に成功。その後、逃げ切りを図った清水だが、79分に同点ゴールを許し、2-2のドロー決着となった。
試合後、川崎戦でフル出場を果たした清水DF吉本一謙が取材に応じてくれた。
まず、試合を「正直、逆転まで持って行けたんで、勝ちたかったっていうのが一番の悔しい点で、一番の思いです。僕のところで最後失点してしまって、チームに迷惑をかけてしまいましたけど、それでもそのあとどう振る舞うかが大事なゲームになると思っていました。この間(0-8で敗れた前節の北海道コンサドーレ札幌戦)みたいに崩れるゲームはもうしたくないとみんなで話しましたし、そういう思いでもやっていました。そのあとの振る舞いだったり、立ち上がる姿は絶対に見せなきゃと思っていたので、失点の後も崩れずにできたかなと思います」と振り返った。
2失点してしまったものの、王者・川崎を相手にアウェイで貴重な勝ち点1を奪い、前節の大敗から奮起して見せた清水。篠田善之監督も試合後の会見で「この1週間は非常に苦しかった」と明かしていたが、吉本も「この間ああいうゲームをして、みんな立ち直ろうとしていたけど、正直苦しい面もたくさんあったし、プロとして辛い部分もたくさんあった。自分たちのせいなんですけど……」と語っている。ただ「勝ち点3を取りたかったんですけど、自分たちのメンタルをしっかり立ち直らせるところの第一歩は踏み出せたかなとは思います」とも話している。
そして、今後への意気込みを「毎試合そうなんですけど、この第一歩を前に踏み出せたと言うためにも、次のゲームが大事。これからもう一歩踏み出せるのか、また下がるのか、この引き分けをどう捉えるのかは次の試合で変わってくると思う。今日勝ちきれなかったことを反省して、次は勝ちきれるように全員で戦って勝ち点を積み上げていきたいなと思います」と語った。
「あの(札幌戦)思いは一生したくない」とも口にしていた吉本。今夏の移籍市場で清水へ加入したばかりだが、守備の中心としてチームを牽引し、ここから巻き返しを図ることができるのか。
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