攻撃力に高い評価
現在ブンデスリーガ最高のサイドバックといえば、バイエルンのジョシュア・キミッヒやダビド・アラバが候補者となるのだろう。しかし、昨夏レアル・マドリードからレンタルでやってきた20歳のアクラフ・ハキミを忘れてはならない。
モロッコ代表としてロシアワールドカップも戦ったハキミは、昨季ブンデスリーガで抜群の働きを見せた。序盤こそベテランのウカシュ・ピシュチェクらの存在もあってベンチスタートだったが、リーグデビューとなった第5節のニュルンベルク戦ではいきなり得点を記録。
ブンデスリーガ公式は「すでにハキミはブンデス最高のサイドバックなのか?」と取り上げているが、ハキミはデビューから最初の3試合で平均32回のスプリント、34.6kmのトップスピードを記録している。また1試合平均のボールタッチ数も99.3回と印象的で、同サイトは攻撃の組み立てに絡む意欲があったと評価する。この数字はバイエルンのキミッヒに次ぐ数字(103.9回)だ。
チャンピオンズリーグでは4-0と快勝したアトレティコ・マドリード戦で3アシストを記録したり、右サイドバックと左サイドバックの両方をこなすなど能力の高さを存分に発揮したブンデスリーガ1年目だったと言えよう。
将来的にはレアルでポジションを確保することが期待されるが、ハキミはこのままワールドクラスのサイドバックへと進化を遂げられるのか。