なでしこがグループステージ2位通過! イングランドに2失点完敗も

途中出場ながら存在感を示した菅澤 photo/Getty Images

イングランドのパスワークに為す術なし

なでしこジャパンは14日、FIFA女子ワールドカップ フランス 2019のグループステージ第3節でイングランド代表と対戦した。

試合は序盤からイングランドが巧みなパスワークを披露し、ボールを握る展開。日本も積極的にカウンターを狙うが、イングランドはフィジカルの強さを全面に押し出した守備でそれを許さない。

しかし、最初に決定機を迎えたのは日本。9分、敵陣中央でFKを獲得すると、キッカーの横山は迷いなく右足を振り抜く。強烈なシュートはゴール左上の隅へと飛び枠を捉えるも、これはGKバーズリーが横っ飛びでファインセーブ。惜しくも得点とはならなかった。
日本が流れを引き込み始めたかに思われたが14分、試合が動く。ゴールに背を向けてボールをキープしていたスタンウェイが、キレのあるターンで杉田をかわし、右足アウトサイドで前線にスルーパスを供給。これに反応したホワイトは熊谷の裏を取って抜け出し、飛び出してきたGK山下をあざ笑うかのようなループシュートを放つ。ボールはそのままゴールへと吸い込まれ、イングランドが先制に成功した。

その後もイングランドに何度か決定機を作られた日本。山下の好セーブもありなんとか凌いだものの、前半は劣勢を覆すことができず。1点のビハインドで後半を迎えることとなった。

後半もイングランドの優位は続く。日本は得意のパスワークで状況の打開を図るも、前線にアイデアがなく単調な攻撃を強いられる。この状況を見た高倉監督は2枚替えを敢行。61分と62分に菅澤と三浦を立て続けに投入し、勝負に出た。

すると早速その2人がチャンスを創出する。66分、三浦が中盤から前線へ浮き球の速いパスを供給。岩渕がワンタッチで流すと、これに菅澤が反応しペナルティエリア内に侵入する。相手DFの激しいタックルを受けてしまったためシュートこそ放てなかったが、次第に得点の匂いが漂い始める。83分には左サイドからの鮫島のクロスを菅澤がつま先で合わせるも、枠を捉えきれず。

しかし、イングランドは日本に生じた一瞬の隙を見逃さなかった。84分、中盤でボールを受けたカーニーが日本の最終ライン裏にスルーパスを供給。これに先制点を挙げたホワイトが再び反応。左足で放ったシュートをゴール左隅へ流し込み、日本にトドメを刺した。

試合はこのまま終了。同時刻に行われていたスコットランド対アルゼンチンの試合が引き分けに終わったため、日本はグループDを2位通過となった。次戦は26日の早朝4時から、決勝トーナメント1回戦でグループEの首位通過チームと対戦する。

[メンバー]
日本代表:山下、清水、熊谷、市瀬、鮫島、岩渕、中島、杉田、遠藤(→宝田 85)、小林(→三浦 62)、横山(→菅澤 61)

[スコア]
日本代表 0–2 イングランド代表

[得点者]
イングランド:ホワイト(19、84)

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