U-20W杯を制したイングランドの若手は成長しているのか 英紙は疑問も

世代別代表で結果を残すソランケ photo/Getty Images

2年前に大会を制したが……

16日からスタートするU-21欧州選手権は未来のスター候補生が集結する注目の大会だ。その中でも顔ぶれが豪華なチームの1つとして注目されるのがイングランド代表だ。近年イングランドの若い世代は国際大会で結果を残しており、今回の招集メンバーにも優秀な選手が複数選ばれている。優勝も十分に狙える陣容だ。

ただ、気になるのはA代表の一員として2022カタールワールドカップにも出場できる者が何人出てくるのかということだ。イングランドは若い世代が結果を出しても、そうした若手がプレミアリーグでなかなかチャンスを与えてもらえない現状がある。

今回のU-21代表には2年前のU-20ワールドカップで優勝を果たしたメンバーも数名選ばれているのだが、英『Daily Mail』は2年前のU-20ワールドカップ優勝メンバーから何人がカタールへ行けるのか気にかけている。世代別代表で結果を出すだけで、それがA代表の強化に繋がらないのでは意味がない。
2年前のU-20ワールドカップでは、今回のU-21欧州選手権にも召集されているGKフレディー・ウッドマン、DFフィカヨ・トモリ、FWドミニク・ソランケ、FWドミニク・キャルバート・ルーウィンの他、エヴァートンのトップチームで奮闘するFWアデモラ・ルックマン、当時のチームで主将を務めたボーンマスMFルイス・クックなどタレントが揃っていた。

しかし、同メディアが2022カタールワールドカップの代表メンバーに入る可能性があると評価したのはボーンマスのルイス・クックくらいだ。クックはA代表でもプレイした経験があり、ボーンマスでポジションを確保していれば招集の可能性もあるだろう。

一方U-20ワールドカップ最優秀選手にも選ばれていたソランケらは残り3年間で飛躍すればカタール行きのチャンスが出てくるとの評価に留まっており、U-20ワールドカップ優勝メンバーでもA代表に割って入るのが難しそうだ。

世代別の大会で結果を出した選手たちがイングランドの所属クラブでも主力になっていくのが理想的な流れなのだが、カタール大会までに彼らのクラブでの序列は変わっていくのだろうか。世代別代表での成績はパーフェクトに近いだけに、クラブシーンでも彼らが成長するための機会を与えたいところだ。

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