[MIXゾーン]FC東京の“最後の砦”GK林彰洋 的確なポジション取りが生み出すビッグセーブ 

FC東京の堅守に貢献するGK林 photo/Getty Images

リーグ最少失点を支える守護神

FC東京は18日、明治安田生命J1リーグ第12節で北海道コンサドーレ札幌をホームの味の素スタジアムへ迎え入れた。前半をスコアレスで折り返したが、後半にDF小川諒也とMF久保建英がゴールを奪い、札幌を2-0で撃破。開幕戦からの無敗記録を「12」まで伸ばしたことで(9勝3分)、2位名古屋グランパスとの勝ち点差を「6」に広げ、首位を独走している。この一戦で完封勝利に貢献したGK林彰洋が試合後、インタビューに応じてくれた。

まず、試合を「試合をコントロールするのは難しかったかなとは思います。デフェンスとしても出所が色々あったので、(出所を)定めるという部分でも、ここら辺を限定させるという部分でも難しかった試合でした。2-0でリードしながらも、決定機は何回か作られてしまったので、こういう試合でもっとコントロールできるようにしたいです」と振り返っている。

前半にDFの選手たちへ近寄り、話し合いをする場面が見られた林。今季はDFの選手たちとよくコミュニケーションを取るのを見かけるが、「CKのときとか、喋れるタイミングで(コミュニケーションをとります)。前回とメンバーも変わってますし、小川がイエローカードをもらったのもそうですし、そういうので局面が変わってくる。1回1回リスクマネージメントの状況だったり、やり方だったりは変わってくるので、その部分の話をしました」と明かした。

こういったその都度行う状況の整理やDFラインとの意思の疎通が、12試合でわずか5失点(リーグ最少失点)という今季のFC東京の「安定した守備」につながっているのかもしれない。「運がいい部分もあるので、一概に実力だけとは言わないですけど。ただ、チームとしてのまとまりがあるからこそこの無失点が続いていると思うので、この状況は続けていきたい」と述べている。

そんな中でも、FC東京の“最後の砦”としてチームの窮地を救ってきた林の貢献度は非常に大きい。先ほども言ったように、ピンチを迎える前にDFラインとコミュニケーションを取ったり、ピッチ全体が見える最後方から大声で指示を出し、周りを動かしたりすることは大事だ。こういった事前対処で、相手チームにシュートを打たせずに試合を終えるのがもちろん一番なのだが、ただやはりGKにとっての見せ場がセービングであることは間違いない。

林は今季、これまで何度もビッグセーブを披露してきた。素晴らしい判断で、守備の状況に応じて細かくステップを踏み、素早くこまめにポジションを修正する姿が見られる。的確なポジション取りがビッグセーブにつながっていることだろう。「局面によってなんですけど、(シュートコースを)限定できるときは、相手のシュートがどういう風に飛びやすいのか、どういう状況になる可能性が高いのかというのを感じながらポジションを取るようにしています。それによって、自分が届きづらいところが届いたりとかはあると思います。相手との駆け引きの中でやれることなので、全てが全て正解のポジションというのはなかなか導き出せないですけど、相手にとって嫌なポジションに常に立てるようにしていきたいです」と話している。

実施にこの試合でも、チャナティップのペナルティエリア手前からのシュートを阻止するシーンがあった。このとき左右にステップを踏みながら準備していた林は、チャナティップが右へトラップすると(林から見て左)、左へ数センチだけ移動。そして左手の指先でボールを枠の外へ弾き出したのだ。

試合後にチャナティップのシュートシーンについて「彼の場合、やっぱり振りも早いので、(外側から)巻くシュートと股下を通そうとするシュートの2つの選択肢を持っていたと思う。股下のシュートがあるからこそ、僕としてはあまり動けなかった。(実際に打った)巻きのシュートに関しては、少し詰まりながら打ってきたので、ボールスピードがそんなに上がらなかった。それで触れた部分もあったのかなと思います。ああいう精度の高いシュートをもっと止められるように、もっと成長していきたいです」と語っていたが、ポジション修正も少なからずビッグセーブに影響していたことだろう。今後も首位FC東京のゴールマウスを守る林のビッグセーブを生み出すポジション取りにも注目だ。

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