「グッときました」 大爆発の遅咲き・大分FWに染みたレジェンドの言葉とは

大分で活躍する藤本 photo/Getty Images

時間をかけてJ1の舞台へ

サッカー界では10代の頃よりトップレベルで活躍する選手もおり、20代前半ともなれば若手とすら呼ばれないこともある。早いうちに高いレベルでプレイすることが大成功への近道のように感じられるが、決してそれだけが理想のサッカー選手になるための方法とは限らない。

今それを実感させてくれるのが、大分トリニータで活躍するFW藤本憲明だ。藤本は近畿大学卒業後にSP京都FCに入り、そこからJ3の鹿児島ユナイテッドFC、当時J2に所属していた大分と徐々にステップアップしてきた苦労人だ。29歳でJ1初挑戦は遅咲きと言えるが、ここまで7得点を奪ってコンサドーレ札幌FWアンデルソン・ロペス、FC東京FWディエゴ・オリヴェイラと並んで得点ランク首位に立っている。

その藤本は12日に自身のTwitterを更新。5月の初めに放送されたテレビ朝日のアメトーク「ありがとうイチロー芸人」を見たようで、イチローの過去の発言に心動かされたと明かしている。その言葉とは、「遠回りが一番の近道」というもの。最短距離で目標へ向かうことだけが成功ではなく、失敗を重ねた末にたどり着いた答えもまた成功だ。
「ありがとうイチロー芸人。遠回りはすごく大事。遠回りが1番の近道。なんか共感できてすごくいい言葉と思いました。イチローさんの遠回りよりは比べ物にならないけど、グッときました。 今日から使います!!笑 LOVE TRINITA 勇者であれ 遠回りが1番の近道」

藤本はこのようにTwitterで述べており、自身と重ね合わせた部分もあるようだ。まだ前半戦だが、藤本がこのままJ1の得点王争いに絡んでいく可能性は十分に考えられる。チームも3位と好調で、昇格組だからと侮ることはできない。

時間をかけて迎えた29歳でのJ1初挑戦。強敵との対決の方が燃えるタイプのようだが、藤本と大分の快進撃はどこまで続くのか。

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