続くメッシ依存、バルサのDNA持たず…… バルベルデを解任する時なのか

バルサを指揮するバルベルデ photo/Getty Images

CLでは2年連続の大逆転負け

昨季はチャンピオンズリーグ準々決勝でローマに、今季は準決勝でリヴァプールと、バルセロナは2シーズン続けて3点差をひっくり返される失態を演じてしまった。1度なら不運で済ませられるかもしれないが、さすがに2度続くのはまずい。疑うべきは指揮官エルネスト・バルベルデの手腕だろう。

英『BBC』はさっそくバルベルデの解任はあるか?と注目している。国内の成績で見れば昨季に続いてリーガ・エスパニョーラを制し、スペイン国王杯でも決勝へ進んでいる。この成績に文句はつけられない。しかしチャンピオンズリーグの戦いは褒められるものではないだろう。

しかも今回のリヴァプール戦2ndレグは意図がはっきりしなかった。同メディアは攻撃的にゴールを狙いに行くのか、引いて守備を安定させるのか、どっちつかずになっていたと指摘。リヴァプールに追い上げられてからも交代策の意図がはっきりせず、迷いも感じられた。
バルベルデは現役時代にバルセロナでプレイした経験も持つが、バルセロナの哲学を貫くような指揮官ではない。バルセロナは対戦相手や1stレグの結果、試合会場に関係なく自分たちのスタイルを貫くチームだが、バルベルデはどちらかといえば現実的な指揮官だ。対戦相手や試合状況に応じてゲームプランを変えることもあり、守備に重きを置くことだってある。その考え方がバルセロナに合っているのかは微妙なところだ。

同メディアもバルベルデの率いるバルセロナはリオネル・メッシ頼みで創造性に欠けると手厳しい。どこか無難なチームになっている印象はあり、バルセロナの哲学を強く押し出せる人物にチームを任せた方がいいのかもしれない。

クラブもこの結果に黙ってはいないだろう。昨季に続く逆転負けとなれば選手たちからの信頼も疑わしいものとなる。国内での成績は見事だが、チャンピオンズリーグでの戦いぶりでバルベルデは大きく評価を落としている。

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