ジェラードの”スリップ事件”の記憶よさらば リヴァプールが迎える運命の一戦

5年前には悪夢も…… photo/Getty Images

今季も終盤戦でチェルシーと激突

14日、プレミアリーグで優勝争いに絡むリヴァプールはホームでチェルシーと対戦する。現在は消化試合数に1試合の差があるものの、リヴァプールが勝ち点82で首位に立っている状況だ。2位マンチェスター・シティとは勝ち点差が2しか離れていないため、とにかく勝ち続けるしかない。

しかし、優勝も見えてきた中で迎えるホームのチェルシー戦。少し嫌な記憶も蘇るのではないだろうか。マンCと首位争いをする中、終盤にチェルシーと戦う構図は2013-14シーズンを思い出させるものがある。あの有名なスティーブン・ジェラードのスリップ事件が起きてしまったゲームだ。

当時のリヴァプールは後半戦に入って爆発し、チェルシー戦を迎えるまで2014年はリーグ戦で黒星が1つもなかった。ルイス・スアレス、ラヒーム・スターリング、ダニエル・スタリッジ、フィリペ・コウチーニョら強力攻撃陣を軸に優勝へまっしぐらといった空気だったが、ジェラードのスリップが起きた4月27日のチェルシー戦で0-2と敗北。続くクリスタル・パレス戦まで3-3で引き分けてしまい、優勝はマンCに奪われてしまった。
今回も終盤にホームでのチェルシー戦を控えていたのは運命的で、サポーターの中には少しの不安を抱えている者もいるだろう。ただし英『Liverpool Echo』は、ユルゲン・クロップのチームは当時と同じミスは犯さないと太鼓判を押している。今のリヴァプールは当時ブレンダン・ロジャースが指揮していたチームよりも強いと自信を持っているからだ。

当時のチームは攻撃力こそド派手なものがあったが、失点数は50もあった。現在のチームはここまでリーグ戦で20失点しか喫していないため、守備が改善されたのは明らか。また3月31日のトッテナム戦で証明されたように、今のリヴァプールは追いつかれたりリードを許しても慌てることがない。トッテナム戦もややラッキーな形ではあったが。後半アディショナルタイムに相手のオウンゴールで2-1と勝利。続くサウサンプトン戦も先制を許したが、落ち着いて3得点を奪って逆転勝利を収めている。今のリヴァプールの粘りは強烈で、これは当時のチームになかったものだ。

当時のリヴァプールが勢い任せのチームだったとするなら、今のチームには落ち着きがある。攻守ともにバランスがよく、本来のパフォーマンスを披露すればチェルシーから白星をもぎ取れるはずだ。悪夢再びとならないためにも、今回は確実にホームでチェルシーを叩いておきたい。

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