これまでアーセナルでは多くの名プレイヤーが活躍してきたが、プレミアリーグ開始以降のアーセナル最高のプレイヤーは誰になるのか。英『FourFourTwo』がランキング形式でトップ10を紹介している。
同メディアは1992年からのアーセナルを、1990年代前半から中盤、そこから2002-03シーズンの無敗優勝へと繋がっていく上昇期の期間、そして2000年代後半あたりから始まる停滞期と3つの段階に分けて考えている。今回のランキングも無敗優勝達成時の選手たちが上位に入っており、現役の選手はたった1人しかランクインしていない。
10位:ポール・マーソン
9位:レイ・パーラー
8位:アレクシス・サンチェス
7位:マーティン・キーオン
6位:デイビッド・シーマン
まずは10位から6位だが、今では辛口な解説者へ転身している者が目立つ。アーセナルで300試合以上に出場したマーソン、パーラーはレジェンドと呼べる選手で、パーラーはプレミアリーグを4度制している。
8位には唯一マンチェスター・ユナイテッドで現役を続けるサンチェスが入った。プレミアリーグこそ制覇できなかったが、サンチェスはメスト・エジルと並んで近年アーセナルが獲得した数少ないスーパースターの1人と言えよう。やや不満を抱えた形でマンUヘ向かうことにはなったが、同メディアはマンUでの苦戦ぶりを考えるとアーセナルが手放したタイミングも正しかったと付け加えている。
5位:イアン・ライト
4位:トニー・アダムス
3位:パトリック・ヴィエラ
2位:デニス・ベルカンプ
1位:ティエリ・アンリ
アンリと比較されると少々苦しいが、5位のライトも偉大なストライカーの1人だ。同メディアもイングランドサッカー界の歴史において最も信頼できるフィニッシャーの1人と絶賛しており、アーセナルを代表する点取り屋なのは間違いない。
4位のアダムスはアーセナル史に残る名DFだ。国内リーグを4度制しており、アーセナルでは500試合以上に出場している。無敗優勝は経験していないが、クラブを代表するレジェンドの1人だ。
そして何と言っても目立つのはトップ3の無敗優勝組だ。長年アーセナルはヴィエラ2世を探し続けてきたが、なかなか見つけられないでいる。現在ではルーカス・トレイラなど候補者は出てきているが、ヴィエラほどの存在感は放てていない。
2位のベルカンプも観衆をうっとりさせるテクニックを存分に披露し、数多くのビューティフルゴールを決めた。ベルカンプのテクニックと争えるのはエジルくらいか。
1位のアンリは恐らく誰もが予想していた結果だろう。アーセナル史上最高のストライカーなのは間違いなく、プレミアリーグ得点王に4度輝いている。アンリ級のストライカーを見つけてくるのは不可能かもしれない。2000年代前半にアーセナルが多くのタイトルを獲得できたのはアンリがいたからだ。
現役選手ではサンチェスが入ったが、やはり現在アーセナルでプレイする選手が入っていないのは惜しい。もう1度リーグ制覇を達成するにはこのトップ10に割って入るようなタレントが欲しいところで、これから2020年代のアーセナルを引っ張っていくスターは出てくるか。