堅守アトレティコの時代に区切り? ゴディン 、F・ルイスには退団の可能性

ユヴェントスに敗れたアトレティコ photo/Getty Images

ユヴェントス戦では脆さも見せた

チャンピオンズリーグ優勝候補にも挙げられるユヴェントスは、確かに強い。決勝トーナメント1回戦1stレグではアトレティコ・マドリードに0-2で敗れたものの、ホームで迎えた2ndレグではクリスティアーノ・ロナウドがハットトリックを決めて逆転。頂点を狙うにふさわしいクラブだと証明した。

しかし、ユヴェントスの強さを感じると同時にアトレティコの脆さを感じた人も多かったはず。以前のアトレティコならば2点のリードを守り切れたはずだが、今回はハットトリックを簡単に許してしまった。これは1つの時代の終わりを伝えているのかもしれない。

スペイン『MARCA』は、今季終了後に大きな変化が起こると取り上げている。これまでディエゴ・シメオネのチームを支えてきた選手たちの退団だ。まずDFディエゴ・ゴディンは今季限りで契約が満了となり、インテル行きが近いと言われている。同じく最終ラインからは左サイドバックのフィリペ・ルイスも今季限りで契約が満了だ。2人はシメオネの堅守を支えてきた存在だったが、2人とも33歳。大ベテランの域に入っており、チャンピオンズリーグ決勝を経験した選手たちがチームを離れようとしている。
34歳のDFファンフランもパフォーマンスが疑問視されており、同じ右サイドバックにはサンティアゴ・アリアスがいる。ファンフランも長年アトレティコを支えた名手だったが、もはやスタメンは保証されていない。仮に3人が最終ラインに並ばないとなると、すでにインテルへ向かったミランダと合わせ最終ラインは全入れ替えとなる。これはアトレティコサポーターにとっても少しばかり寂しいだろう。

FWジエゴ・コスタについても中国行きの可能性があると同メディアは伝えており、将来は不透明となっている。シメオネの哲学を知り尽くす選手は少なくなってきており、これらの選手が抜ける場合は2013-14シーズンのチャンピオンズリーグ決勝を知る者はコケだけとなる。

チャンピオンズリーグ決勝で2度もレアルに敗れたこともショックだが、同メディアはゴディンらが今回のユヴェントス戦でアトレティコの選手として戦うチャンピオンズリーグが最後となるのはもっと衝撃が大きいと伝えている。これまでシメオネのチームは堅守がベースとなってきたため、それが崩れるのは痛い。シメオネは2022年までクラブとの契約を延長しているが、ここからどう守備を再構築していくのか楽しみだ。

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