PSGの悲劇的敗退を生んだ“ハンド判定” 元国際審判の見解は?[映像アリ]

第2戦終了間際にハンドリングの反則をとられたキンペンベ photo/Getty Images

判定に疑問の声

現地時間6日にUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16の第2戦が行われ、ホームのパリ・サンジェルマンがマンチェスター・ユナイテッドに1-3で敗れた。2戦合計スコア3-3で両者が並んだものの、アウェイゴール数で下回ったパリ・サンジェルマン(以下PSG)のラウンド16敗退が決定している。

PSGが2戦合計3-2とリードして迎えた第2戦の89分すぎ、マンチェスター・ユナイテッドのDFジオゴ・ダロトのシュートが自陣ペナルティエリア内にいたPSGのDFプレスネル・キンペンベの右腕に当たり、ボールはゴールの枠外へ。別室で試合映像をチェックするビデオアシスタントレフェリーの助言を受けた主審は、ピッチ脇のモニターでこの場面を確認。キンペンベがハンドリングの反則を犯したとし、マンチェスター・ユナイテッドにPKを与えた。このキックをFWマーカス・ラッシュフォードが成功させ、第2戦はこのまま終了。ベスト8進出が目前に迫っていたPSGにとって、なんとも悲しい結末となった。仏『Le Parisien』によると、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は試合後に行われたインタビューで、「正直に言って、(あの判定は)理解できない」とコメント。自軍の敗退に繋がったハンドリングの判定に疑問を呈している。

同メディアはかつて国際審判として活動したポール・ステファン・ラノイ氏のコメントも掲載。「キンペンベの腕が不自然な位置まで上がっているようには見えない」と、ハンドリングの判定は厳しいとの見解を示している。
現行の競技規則では「競技者が手または腕を用いて“意図的に”ボールに触れる行為」がハンドリングと定められているが、映像を見る限りキンペンベがシュートの軌道へ右腕を差し出しているとは言い難く、不必要に腕を上げたり、横に広げているとも断定し難い。国際サッカー評議会(IFAB)は来季にむけたルール改正案をまとめ、ハンドリングの基準を一部変更するとの声明を今月2日に発表したが、今後もこの反則について多くの疑問が飛び交いそうだ。



参照元:youtube(問題の場面は3分30秒~)

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