神戸にやってきた”伝説の点取り屋” アメリカでは銅像を建ててもいいとの評価

MLSで結果を出したビジャ photo/Getty Images

アメリカで伝説を残して神戸へ

2日、アメリカではMLSの発展に大きく貢献した人物として元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムの銅像がお披露目された。ベッカムはLAギャラクシーの一員としてアメリカのサッカー人気を高めることに貢献し、現在もインテル・マイアミというクラブのオーナーとしてMLSを盛り上げようとしている。このインテル・マイアミは2020年からMLSに参戦することになっており、ベッカムの貢献度は大きい。銅像を建てられるのも納得だろう。

そこで米『ESPN』は、MLSの他の選手で銅像を建てるなら誰にするか?と興味深い特集を組んでいる。まず最初に名前が挙がったのはアメリカ代表としてワールドカップでの躍進にも貢献したMFランドン・ドノバンだ。ワールドカップには2002年の日韓大会から3大会連続で出場し、LAギャラクシーの選手としても得点王などに輝いている。アメリカ人選手の中では歴代最高とも呼べるアタッカーで、称賛されるにふさわしいレジェンドだ。

そんな中、2人目に挙げられたのがヴィッセル神戸にやってきたFWダビド・ビジャだ。ビジャは2014年にニューヨーク・シティFCに加入したが、このクラブがMLSに参加したのは2015年からのことだ。ビジャはクラブのベースを築いた功労者の1人で、同時期に加わった元イングランド代表MFフランク・ランパードとともにチームの象徴となった。
しかもビジャの場合はネームバリューだけでなくパフォーマンスも素晴らしかった。同メディアはランパードとアンドレア・ピルロに関しては少々期待外れだったと伝えているが、ビジャの場合は毎シーズン15得点以上を記録。2015年から2年続けてチームのMVPに選ばれ、MLS全体のMVPにも選ばれた経験を持つ。ベテラン選手ではあるものの、バカンス気分だったわけではない。その得点力はアメリカ国内でも抜きん出ていた。

チームタイトルには届かなかったが、銅像を建てることでビジャのプロフェッショナルな姿勢や能力の高さを思い出すことはできる。同メディアも非常に高い評価を下しており、そんなニューヨークのMVPストライカーがJリーグにやってきたのは大きなサプライズだ。神戸でもさっそくゴールを決めたが、銅像を建てるにふさわしい記録を残してくれるかもしれない。

神戸でもまずはシーズン15得点を1つの目標にしてほしいところで、そのラインをクリアすればサポーターも文句はないはず。ルーカス・ポドルスキ、アンドレス・イニエスタとのトリオで神戸の伝説となれるのか楽しみだ。

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