プロ意識が裏目に…… ジョタの悲劇の“5時間前”まで一緒にいた理学療法士が明かす 飛行機移動避けた結果の残酷な運命

リヴァプールで活躍したジョタ Photo/Getty Images

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気胸を患っていたジョタ

交通事故による訃報が届いたリヴァプールFWディオゴ・ジョタ。あまりに突然の悲劇に、サッカー界は大きな悲しみに包まれている。

事故の原因はランボルギーニのタイヤのパンクによるものとみられているようだ。弟のアンドレとともにスペイン北部を車で移動中だったジョタだが、その後フェリーでイギリスへ帰国する予定だったという。なぜ飛行機ではなく、車とフェリーでイギリスへ渡ろうとしていたのか。事故の5時間前までジョタと一緒にいたという理学療法士のミゲル・ゴンサルベスさんが理由を明かしている。ポルトガル『Record』が伝えた。

ゴンサルベスさんによれば、ジョタは気胸を患っており、先月初めのネーションズリーグ決勝・スペイン戦のあとに手術を受けていた。飛行機移動は症状を悪化させる危険があったため、ジョタは車とフェリーでの渡英を選択したのだという。
「午後8時半ごろ、彼と弟のアンドレに別れを告げました。弟とは良い関係だったので、彼と一緒に移動することにしました。そうすれば、一緒に過ごす時間も増えるだろうと思ったのです。涼しいので夜に移動するつもりでした。(フェリーへ)直行するつもりはありませんでした。彼は旅には8時間ほどかかるが、ブルゴス地区のホテルで休憩すると言っていました」

「ディオゴは自分のプロ意識を非常に高く持っていました。彼らは今日サンタンデールに到着し、船に乗ってイギリスへ行く予定だったのです。家族は後日飛行機で到着し、週末に生活を整えて、その後月曜日にリヴァプールで医師の診察を受け、状況を評価する予定でした」

また、一部のネットで囁かれていた、ジョタが飲酒やパーティをしていたのではないかというよからぬ噂についても、ゴンサルベス氏ははっきりと否定している。

「インターネットやメディアで残念なものを読みました。はっきりと言いますが、ディオゴとアンドレはまったくパーティなどしていなかったし、いわゆる『ゴキゲン』な生活をしていたわけでもありません。直すべき点など何一つありませんでした。まったくありませんでした」

肺手術を考慮し、慎重に飛行機移動を避けた結果、このような悲劇に見舞われてしまったジョタ。結婚式を挙げたばかりだったことといい、ジョタを襲った残酷な運命になんともやりきれない気持ちになっているファンも多いはずだ。ゴンサルベス氏は「彼は興奮していて、回復に自信を持ち、来シーズンに向けて熱意に満ちていた」と語っている。




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