中村俊輔も本田も香川もいない 今の日本は”スーパースター不足”なのか

日本代表を支えてきた本田&香川 photo/Getty Images

組織力の勝負になっていると海外メディア

日本代表は24日に行われたアジアカップ準々決勝・ベトナム代表戦を1-0の僅差で制した。ベトナムも終盤まで走り続ける運動量、細かく繋ぐ自分たちのスタイルを軸に良いサッカーを披露していたが、ネームバリューで言えば日本代表の方が圧倒的に上だ。PKで奪った1点のみでベスト4に勝ち上がった内容に不満を抱いたサポーターもいるだろう。

森保一監督の下で若返りに着手していることも関係しているが、今の日本は世界から見るとスーパースター不足に映っているのだろう。『FOX Sports Asia』は過去に日本代表を支えたスター選手たちを特集していたが、その中にはアジアの象徴的存在だった中田英寿、セルティックで英雄となった中村俊輔、アジアカップ2011制覇の中心だった本田圭佑と香川真司らの名前が挙げられていた。特に香川と本田は世界を代表するビッグクラブでプレイし、日本の評価を大きく高めた存在だ。

それに比べると、今の代表チームにはスーパースターと呼べる存在はいない。多くの選手が海外でプレイするなど成長している部分があるのは確かだが、8年前の香川や本田のように強烈な個性を持つ選手は限られている。
「森保のチームが組織としてのプレイからチームを作っているのは明らかで、スーパースターを軸にチームを作っていない」

同メディアはこのように伝えており、今の日本はやや個の力が弱いと判断されてしまっているのかもしれない。大迫勇也、堂安律、南野拓実など前線にもタレントは揃っているが、大迫は負傷の影響で休養を取ることになり、堂安と南野も期待されていたほどのパフォーマンスではない。どこか消化不良のままベスト4まで駒を進めてきたが、準決勝と決勝の2試合でスーパースターとなる存在は現れるのだろうか。準決勝の相手イラン代表は組織だけで崩せるほど甘い相手ではないだろう。

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