過小評価されるドリブルキング・パスマスター 絶賛されるべきスパーズMF

トッテナムのデンベレ photo/Getty Images

もっと高い評価を受けるべきか

近年のプレミアリーグで実力を過小評価されてきた選手の1人に挙げられているのが、トッテナムMFムサ・デンベレだ。トッテナムで主にセントラルMFとしてプレイしてきたデンベレは、パワーとテクニックを兼ね備えた優秀な選手だ。しかし、プレミアトップクラスの選手と絶賛された機会はあまり多くない。ベルギー代表でもそれは同じで、実力者ながらロシアワールドカップでもスタメンではなかった。

そのデンベレは現在中国の北京国安に移籍する可能性が挙がっており、トッテナム側も中国行きを容認しているという。トッテナムには他にもエリック・ダイアーやハリー・ウィンクスなど優れたMFが揃っているため、デンベレを絶対的な選手とは捉えていないのだろう。

とはいえデンベレが残してきたスタッツは何とも興味深い。英『Squawka』が紹介しているが、デンベレが加入した2012年以降プレミアリーグでデンベレより高い通算ドリブル成功率を記録している選手はいない。デンベレは中盤の選手だが、ドリブル成功率は77.87%とかなりの高さだ。テクニックに加えてパワーがあるため、相手を体で強引に抑えながら進むこともできる。これがデンベレの厄介なところだ。
また同期間の通算のパス成功率もデンベレは90.95%となっており、プレミアリーグでこれより上の数字を記録している選手は7人のみとなっている。同メディアは「ドリブルキング・パスマスター」と伝えているが、デンベレは地味ながらハイレベルな能力を備えた選手だ。同じプレミアリーグからは先日チェルシーMFセスク・ファブレガスがモナコへと移籍したが、デンベレもセスクと同じくプレミアを代表する名MFとして記憶されるべき選手なのだろう。

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