“プレミア優勝の立役者”が今季出場0分 週給9万ポンドのチェルシーMFはどこへ行く?

サッリからは事実上の戦力外通告

サッリからは事実上の戦力外通告

レスター優勝に多大な貢献をしたドリンクウォーターだが…… photo/Getty Images

今季リーグ戦未だ負けなしと好調のチェルシー。指揮官がマウリツィオ・サッリに代わってからというもの、チームスタイルはガラリと変わり、今では連動性の高いコレクティブなサッカーで観るものを魅了するチームになっている。

しかし、チームの戦術に適応できずに苦しむ選手も存在する。MFダニー・ドリンクウォーターがそのひとりだ。ドリンクウォーターは2015-16シーズンに驚きのプレミア制覇を成し遂げた“ミラクル・レスター”の一員として、優勝に大きく貢献。一時はイングランド代表にも名を連ねるようになり、2017年夏には満を持してチェルシーへの移籍を果たした。

しかしチェルシーでは主力になれたとは言い難い。昨シーズンのリーグ戦出場は522分にとどまり、今季に至っては1秒たりともピッチに立っていない。リーグカップですらも出場機会を与えてはもらえず、苦しい日々を過ごすことになった。

以前、英『BBC』が報じたところによれば、サッリ監督は、「彼らにここでの将来があるかどうか、私にはわからない。彼らは改善しなければならない。特徴が私のスタイルとは合っていない」と、ドリンクウォーターがMFヴィクター・モーゼスとともに事実上の戦力外であることを漏らしている。現在のチェルシーにはエンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、ロス・バークリー、マテオ・コバチッチ、セスク・ファブレガスと中盤の駒が揃っており、ドリンクウォーターがここに割って入ることは難しいと言わざるを得ない。

恩師ラニエリのもとへ移籍もアリか

恩師ラニエリのもとへ移籍もアリか

レスターに奇跡をもたらしたラニエリはフラム指揮官に photo/Getty Images

では、チェルシーはドリンクウォーターをどうすべきなのだろうか。現在チェルシーが彼に支払っている週給は90,000ポンドと言われており、なかなかに高額だ。この支出を抑えつつドリンクウォーターにプレイ時間を与えるにはローン移籍という手が考えられるが、英『Daily Mail』は「18ヶ月ほとんどボールを蹴っていない選手に、誰が投資するだろう」と懐疑的な見方を示している。

そこで、もうひとつ現実的な線として考えられるのが、レスター時代の恩師クラウディオ・ラニエリが率いることになったフラムへの移籍だ。ラニエリはこれから短期間でチームをまとめなければならず、そのためには自分のやり方をわかっている選手をそばに置いておきたいと考えるはずだ。

フラムは12節を終え、屈辱の最下位に沈んでいる。31失点はリーグ最多。アンドレ・シュールレ、ライアン・セセニョン、アレクサンダル・ミトロビッチなど強力なアタッカー陣を擁するにもかかわらず、中盤を支配され、常に後手を踏んでしまっている印象だ。“修理屋”ラニエリはまずここに手をつけるだろう。今夏鳴り物入りで加入した“アフリカのシャビ”ことジャン・ミシェル・セリも、守備に追われたりとクリエイティブな持ち味を発揮できていない。彼のパートナーとなれる選手が必要なのだ。中盤を精力的に動き回り、視野も広いドリンクウォーターの資質は生かされる可能性が高い。英『EXPRESS』も、ドリンクウォーターのフラム移籍はあるだろうと報じている。

いずれにせよ、このままベンチ外で腐らせておくにはもったいない選手であることは確かだ。今冬、彼は何らかのアクションを起こす必要があるだろう。彼が再びピッチで“水を飲む”姿を、楽しみにしているファンも多いのだから。

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