最強のボールハンターに苦労人GKも 4年前はW杯メンバー入りなど考えられなかった”6人”

今やフランス代表のキーマン・カンテ photo/Getty Images

この4年で人生変わる

4年でこんなにもサッカー人生は変わるものなのか。ロシアワールドカップに臨む各国の代表メンバーが発表されたが、4年前には代表入りなんて信じられなかったという選手たちも何人かいる。そこで英『FourFourTwo』は、4年前にはワールドカップ行きなど夢のまた夢だった選手たちを数名リストアップ。4年でガラリと変わった人生を取り上げている。

1.エンゴロ・カンテ(フランス代表)

ブラジルワールドカップに臨むフランス代表にカンテをメンバーに加えるなどという案は存在しなかったことだろう。何よりカンテは世代別の代表に招集された経験がない。状況が大きく変わったのは2015年夏にレスター・シティへ移籍したところからだ。そこで奇跡のプレミアリーグ制覇を果たし、世界トップレベルの守備的MFとの肩書を背負ってロシアへ向かうこととなった。
2.ニック・ポープ(イングランド代表)

ジャック・バトランド、ジョーダン・ピックフォードとともにイングランド代表メンバーに入ったバーンリー所属GKポープ。26歳と中堅にあたる年齢だが、ここまでのキャリアは決して簡単なものではなかった。2011年にチャールトン・アスレティックへ移籍して以降、思うような活躍ができずウェリング・ユナイテッドやヨーク・シティなど下部リーグのクラブにレンタル移籍を繰り返していたのだ。バーンリーに移籍した2016-17シーズンも守護神にはなれなかったが、今季は堅守を支える正GKとして大活躍。今年3月に代表に初招集されており、まさに土壇場でのA代表入りだった。

3.リカルド・クアレスマ(ポルトガル代表)

この選出に驚いた人もいるだろう。クアレスマは若い頃より才能を高く評価されていたアタッカーだ。しかし、ポルトガル代表にはあまり縁のないキャリアを過ごしてきた。2010南アフリカ大会、2014ブラジル大会は代表から漏れ、EURO2012ではメンバーに選ばれながらも出場機会はゼロだった。数年前は代表選手として大舞台を経験するのは難しいかと思われたが、ベテランになってから急激に評価を上げてEURO2016に続いてロシア大会メンバーにも選ばれた。

4.イアゴ・アスパス(スペイン代表)

スペイン代表が失望を味わった2014ブラジル大会当時、アスパスもリヴァプールで苦しんでいた。状況が大きく変わったのは2015年に古巣セルタに復帰してからだ。ここ2年で86戦49ゴールと大爆発し、スペイン代表入りを勝ち取った。

5.エッサム・エル・ハダリ(エジプト代表)

エジプト代表メンバーのプロフィールを見て驚いた人もいるだろう。1人だけ1970年代生まれの選手がいたからだ。代表で1番を任されるエッサム・エル・ハダリは45歳のGKで、今回のワールドカップでダントツのベテラン選手として出場が期待されている。1996年より代表でプレイするエル・ハダリは、アフリカ・ネーションズカップを4度制した経験を持っている。しかし、エジプト代表は1990イタリア大会以降ワールドカップに出場できていない。もうエル・ハダリがワールドカップに出場することはないかとも思われたが、代表引退の危機も乗り越えて今夏夢を叶えようとしている。

6.セバスティアン・ルディ(ドイツ代表)

決して派手な選手ではないが、複数の役割をこなせるルディが激しいメンバー争いで生き残った。ルディは2010年からホッフェンハイム一筋でプレイしていたが、青年監督ユリアン・ナーゲルスマンの就任でサッカー人生が大きく変わる。チャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献し、王者バイエルンに引き抜かれた。2014ブラジル大会前の時点で1度しか代表戦に出ていない選手が王者の代表メンバーに生き残ったのだ。これは特別なことだろう。

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