ヴェンゲルが退任理由を告白「私の人間性がクラブの行く手を阻んでいるのなら、重大なこと」

退任を決断したヴェンゲル監督(写真手前) photo/Getty Images

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「ファンには世界中で団結してほしかったが......」

1996年よりアーセナルを率いているアーセン・ヴェンゲル監督。今季開幕前に同クラブと新たに2年契約を結んだ同監督であったが、今季限りで退任することが20日に発表された。

同監督は22日に行われたプレミアリーグ第35節(ウェストハム戦)終了後に、記者の取材に対応。自身の退任理由について言及した。英『BBC SPORT』や米『ESPN』が伝えている。

「私は疲れていないよ。ただ、アーセナルはイングランドだけでなく、世界中から尊敬されるべきクラブだと思っている。ファンには世界中で団結してほしかったが、実際にはそうなっていなかった。私にとってそれが辛かったんだよ。ファンの振る舞いに憤慨しているわけではないし、(メディアによる)くだらない見出し作りに貢献するつもりもない。私の人間性がクラブの行く手を阻んでいるのなら、それは重大なことだと感じたんだよ。ただ、私がこの22年で下してきた決断は、全てアーセナルのことを考えたものだ。(クラブの)組織構造、選手の育成、プレイスタイルの確立、結果など、全ての面でクラブを変えようとした。この3つを並立させるのは簡単なことではない。その全てが非常に力強い状態でクラブを去れると信じているし、私の目標は常にそこだった。私の願いは、このクラブが次の20年でさらに良くなることだ」
2003-2004シーズンの無敗優勝を最後に、プレミアリーグのタイトルから遠ざかっているアーセナル。UEFAチャンピオンズリーグでは2010-2011シーズンから7季連続でベスト16で姿を消しているほか、昨季のプレミアリーグを5位で終えたことにより、今季はUEFAヨーロッパリーグでの戦いを余儀なくされた。長引く不振を受け、現地のサポーターより退任を求める声を浴びせられてきた同監督だが、同クラブを欧州屈指の名門に育て上げた実績は色褪せることはないだろう。



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