“ハマのメッシ”から“川崎のメッシ”へ? 復活の兆し見せた齋藤学、定位置確保に燃える

蔚山現代戦で先制点と起点となった斎藤(右)photo/Getty Images

「スタメンを脅かす存在にならないと」

川崎フロンターレは18日、AFCチャンピオンズリーグのグループステージ最終節で蔚山現代(韓国)とホームで対戦。前半を2点リードして折り返すも、後半に2失点を喫し、2-2のドローで試合終了のホイッスルを迎えた。この結果、昨季のJ1王者川崎は未勝利(3分3敗)のまま姿を消すこととなった。

しかし、決して悲観的なことだけではない。この一戦では、ここまであまり出場機会のなかった選手たちを起用しながらも、ある程度攻撃面では形を作った。試合後のインタビューに応じた川崎の鬼木達監督も「本当に前半はいい形で先制点、追加点が取れた」と述べている。クラブの公式サイトが伝えた。

さらに怪我で出遅れてしまったものの、今後の活躍に期待がかかる新戦力FW齋藤学も、鋭いドリブルから先制点の起点となり、復活の兆しを見せた。鬼木監督は同選手について「試合を重ねるごとにフィーリングが良くなってきている。ただ、やはりゲーム体力のところですとか、そこのところがもうちょっと出てくれば……。あとはずっと少ない時間ですけども使い続けているので、多少の疲れなどもあると思う。そういうところの折り合いがついてくると、もっと良くなってくるかな」と明かしている。
齋藤本人は「普段試合に出ていないメンバーと一緒に、『できる』というところを示したかった。それだけに結果を出せなかったのは残念」と悔しさを滲ませつつ「そこが自分たちがスタメンに入り切れないひとつの要因だと思うし、逆にこういうところで結果を残せればスタメンで出ることになると思う。普段の練習から意識してトレーニングに取り組んで選手層を厚くしなければいけないし、自分たちが『リーグ戦のスタメンの選手を脅かす存在になるんだ』と言い聞かせてやらなければいけない」とコメント。新天地での定位置確保へ向けて意欲を見せている。

横浜F・マリノス時代には、“ハマのメッシ”とも言われていた斎藤。持ち味である切れ味鋭いドリブルで、Jリーグ王者の川崎でもその名を轟かせることができるのか。“川崎のメッシ”としての復活劇に期待したい。


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