マンCで確固たる地位を築く
昨夏3700万ポンドもの移籍金でマンチェスター・シティがシャルケから獲得したFWレロイ・サネには、あまりにも移籍金が高すぎるとの意見があった。何よりサネは昨夏まだ20歳で、ドイツ国外でのプレイ経験がない若者に余計なプレッシャーをかけることになると言われてきたのだ。
ところが、サネは今やジョゼップ・グアルディオラのサッカーに欠かせない人材となっている。左のウイングを担当するサネはチームに推進力をもたらす存在となっており、右サイドのラヒーム・スターリングと合わせマンCのサイドアタックは高速かつ強烈だ。
ウイングの選手ながらサネはすでに6ゴールを今季のリーグ戦で記録しており、今となっては3700万ポンドの移籍金が高額すぎたとの声は聞こえなくなってきている。
英『Daily Mail』によると、元アーセナルDFのマーティン・キーオン氏も「サネは若かりし頃のギグスを思わせる」とコメントしており、左サイドを圧倒的なスピードで支配していたマンチェスター・ユナイテッドの名ウイングと重ねている。
近年のサッカー界では利き足とは逆のサイドを担当するケースも多く、レフティーのアリエン・ロッベンやリオネル・メッシも右サイドに流れるプレイが多い。しかしサネはレフティーながら左サイドを担当しており、このあたりも左サイドで圧巻のプレイを披露していたギグスと重なるポイントなのかもしれない。まだ21歳ということを考えても、サネは数年後に世界屈指のサイドアタッカーになる可能性を秘めている。