ネイマール、キリアム・ムバッペ、ウスマン・デンベレなど高額な移籍金が動いた今夏の市場だが、ベストな補強と呼べるのはどれなのか。英『FourFourTwo』がランキング形式でベストな補強を振り返っている。
まず10位はドルトムントがマンチェスター・シティのユースから獲得したFWジェイドン・サンチョだ。これは将来的な成長を期待しての選出だが、ドルトムントのスタイルにサンチョが合うはずと同メディアは信じている。また、イングランド出身の若手選手が海外のトップクラブで経験を積むケースも珍しく、新たなモデルケースとなる期待も込めての10位だ。
9位はローマがサンプドリアからレンタルで獲得したFWパトリック・シックだ。ズラタン・イブラヒモビッチ2世とも言われるシックは今夏ユヴェントスやインテルも興味を示していた逸材だ。21歳と若く、こちらも将来性ある選手だ。
8位は移籍早々イングランドのA代表に選出されたワトフォードMFナサニエル・チャロバーだ。チャロバーはチェルシーが生んだ優秀なタレントだが、チェルシーでは出番がなかった。ワトフォードにとって効果的な補強になるのは間違いなく、早くもワトフォードでは開幕から3試合すべてに先発している。
7位は説明不要だが、マンチェスター・ユナイテッドがチェルシーから獲得したMFネマニャ・マティッチだ。中盤での守備力、正確な繋ぎはマンUを大きく進歩させている。
6位はデンベレの後釜候補としてドルトムントがディナモ・キエフから獲得したアンドリー・ヤルモレンコだ。デンベレほど爆発的なスピードがあるわけではないが、カットインからの左足は強烈だ。チャンスメイクの才能もあり、ドルトムントにとっては大きな補強と言える。
5位はリヴァプールがローマから獲得したFWモハメド・サラーだ。縦への爆発的なスピードはユルゲン・クロップのスタイルに合っており、獲得の効果は早くも出ている。
4位は若手を成長させてきたモナコがアンデルレヒトから獲得したMFユーリ・ティーレマンス。この世代ではベルギー史上屈指の才能と言われており、20歳ながらアンデルレヒトでは100試合以上に出場している。モナコは昨季もムバッペやトマ・レマルなど若手を成長させており、ティーレマンスはその流れにも合っている。
3位はまたまたドルトムントで、ホッフェンハイムから獲得したジェレミー・トルヤンだ。両サイドバックを務められるトルヤンはU-21ドイツ代表の一員として今夏の欧州選手権を制覇。チェルシーやナポリも獲得を狙っていたが、その若き逸材をドルトムントが450万ユーロとされる安価な移籍金で獲得している。
2位はミランがユヴェントスから引き抜いたDFレオナルド・ボヌッチだ。今夏最も驚いた取引の1つで、ミランにとっては大きすぎる補強となった。一気にスクデットを狙えるまでのチームとなった感があり、ライバルから主力DFを引き抜いたという意味でもベストな補強だった。
そして1位には意外だが、スウォンジーがバイエルンからレンタルで獲得したMFレナト・サンチェスが選ばれている。サンチェスはバイエルンでなかなか出番を掴めなかったが、能力は確かだ。同メディアはスウォンジーの残留を左右する存在になると考えているようで、ギルフィ・シグルズソンンを失って不安視された中盤の質を高めるにはうってつけの選手と捉えている。スウォンジーの運命を変え得る存在としては、今夏のベストな補強と言えるのかもしれない。