昨季から守備が脆いと言われていたリヴァプールにアクシデントが続いている。リヴァプールは長期離脱からの復帰を目指していたジョー・ゴメスが再び負傷し、ママドゥ・サコーもアキレス腱に問題を抱えていて開幕には間に合わないことになっている。
そのうえスロバキア代表として素晴らしいパフォーマンスを披露していたマルティン・シュクルテルがフェネルバフチェに移籍し、コロ・トゥレも退団。今のところリヴァプールのセンターバックで計算できるのはデヤン・ロヴレンとジョエル・マティプのみだ。マティプが加入したのは心強いが、さすがにこの陣容で開幕を迎えるのは不安だ。これまでの弱点だった守備を改善するためにも補強が欠かせない。
そんなリヴァプールに英『Squawka』が獲得をおすすめしているDFは、ユヴェントスを退団したマルティン・カセレス、バルセロナで不要となりつつあるトーマス・ヴェルメーレン、ミランを退団するアレックス、ドルトムント時代にクロップの指導を受けたフェリペ・サンターナ、ドニプロでヨーロッパリーグ決勝も経験したブラジル人DFのドウグラス、プレミアリーグでの経験もあるクリス・サンバの6名だ。
サイドバックも担当できるカセレスは非常に魅力的な選手だが、当然狙っているクラブも多い。上記6名の中では最も人気のある選手と言えるだろう。サミュエル・ユムティティが加入したことで不要となっているヴェルメーレンも魅力的だが、負傷の多さが気にかかる。昨季のリヴァプールが負傷者に苦しんだことを考えると、負傷しやすいヴェルメーレンはかなりリスキーな選択だ。
その他の選手に関して言えば、あくまでコロ・トゥレやシュクルテルらバックアッパーの代役でしかない。アレックスもサンバも30代を超えたベテランで、シーズンを通してスタメンを任せられる人材ではない。クロップは数シーズンの間にリーグ戦を制したいと意気込んでいるが、今の守備陣の状態で戦えるのか。大物獲得が期待しづらいぶん、負傷しない頼れるセンターバックのバックアッパーを見つけてくる必要があるだろう。