2015クラブワールドカップ決勝が20日に行われ、バルセロナとリーベル・プレートが対戦。試合は横浜国際総合競技場で開催された。
クラブの世界一を決める一戦は欧州王者と南米王者の対戦となった。欧州王者バルセロナは準決勝で欠場したリオネル・メッシとネイマールが先発に復帰。ルイス・スアレスとともにMSNと呼ばれる攻撃的3トップを形成し、ベストなメンバーが揃った[4-3-3]の布陣臨む。一方の南米王者リーベル・プレートは[4-4-2]の布陣。ロドリゴ・モラ、ルーカス・アラリオの2トップが前線に並んだ。
試合の均衡を破るゴールが生まれたのは36分。DFダニエウ・アウベスが右サイドからクロスを供給すると、逆サイドのFWネイマールがヘディングで落とす。これを受けたFWリオネル・メッシが左足アウトサイドで合わせてゴールに流し込んだ。試合序盤、リーベル・プレートによる前線からの積極的な守備に苦戦し、なかなか攻め込めずにいたバルセロナだったが、チームの大黒柱メッシのゴールで先制に成功する。
前半、球際での激しい守備でバルセロナのゴールを1点にしのいだリーベル・プレートは後半の立ち上がりからMFルイス・ゴンサレス、MFゴンサロ・マルティネスを投入する2枚代え。マルセロ・ガジャルド監督は攻撃的な選手をピッチに送り出す。だが試合を優位に進めたのはバルセロナだった。
後半立ち上がりの48分、バルセロナはカウンター攻撃から決定機を迎える。FWスアレスが最終ラインの裏へ抜け出してボールを受けると、GKバロベロとの1対1を制して冷静にシュートを放ち、追加点を重ねた。
さらにリーベル・プレートのディフェンス陣にストライカーのスアレスが牙をむく。68分、左サイドのネイマールからのクロスに対して、逆サイドから走りこんできたスアレスが頭で合わせてヘディングシュートを叩き込み、リードを3点差に広げる。スアレスは今大会5点目となるゴールを決めた。
その後はリーベル・プレートがバルセロナのゴール前に攻め込む場面もあったが、スコアは動かないままバルセロナが3-0でリーベル・プレートに勝利を収めた。その結果バルセロナは2015年、5つ目のタイトルを獲得。クラブワールドカップ優勝回数を3に伸ばし、最多優勝チームにもなった。
先制ゴールを決めたメッシはバルセロナが出場した2009年、2011年のクラブワールドカップ決勝に続いて、今大会も決勝戦でゴールを決めている。
[メンバー]
リーベル・プレート:バロベロ、メルカード、マイダナ、バランダ、バンジョーニ、サンチェス、ポンシオ(→ルイス・ゴンサレス 46)、クラネビッテル、ビウデス(→ドリウッシ 56)、モラ(→ゴンサロ・マルティネス 46)、アラリオ
バルセロナ:ブラボ、ダニエウ・アウベス、ピケ、マスチェラーノ(→フェルメーレン 81)、ジョルディ・アルバ、ブスケッツ、ラキティッチ(→セルジ・ロベルト 67)、イニエスタ、メッシ、スアレス、ネイマール
[スコア]
リーベル・プレート 0-3 バルセロナ
[得点者]
バルセロナ:メッシ(36)、スアレス(48、68)