乾がセレモニーで涙「何度か引退も考えた」 反町GMから「俺を見返してみろ」と檄 悔しさバネに現役続行決意

ドリブルとテクニックで魅力する乾 photo/Getty Images

挨拶で感極まる

今季限りで清水を退団する乾貴士が、J1第38節の岡山戦後のセレモニーでサポーターに向けて別れの挨拶を行った。
 
乾はまず今季のラストマッチで黒星を喫したことを謝罪。「今日は勝てなくてすみませんでした。全力で戦ったんですが、力及ばず負けてしまいました」と語り、続けて「今季限りで…」と話し始めると突然、思いが溢れ言葉を詰まらせた。乾の目には涙が浮かんでいた。
 
一瞬静まり返ったスタジアム。するとすぐさまサポーターから声援が飛ぶ。乾は気持ちを鎮め、「今季限りで清水エスパルスを退団することになりました。まずは本当に僕がセレッソを退団した苦しい時期に、練習させてもらった岡山のみなさん、ありがとうございました。そしてこんな問題児の僕を拾ってくれた清水エスパルスの皆さん、本当にありがとうございました。ここを離れるのは本当に、辛いですし、もっとこのアイスタで、ファンのみんさんの前でプレイしたかったです」と心境を吐露した。
 
さらに乾は「何度か今シーズンで引退も考えたんですが」と進退について言及すると「でもこんな形で引退はしたくないので、もうちょっと頑張りたいなと思います。GMの反町さんに『俺を見返してみろ』と言われたので、絶対見返すことができるように頑張ります」と悔しさをバネに現役続行を決意したことを明かした。
 
最後には、再度サポーターへの感謝を伝えた乾。「これからも僕は清水を愛しています。本当に3年半ありがとうございました」と言葉を強め、挨拶を締めた。
 
乾は2007年に横浜FMに入団しプロのキャリアをスタート。翌年にセレッソ大阪にローン移籍し充実したシーズンを送ると、同クラブの主力として活躍。2011年の夏に海外挑戦し、フランクフルトやエイバル、ベティス、アラベスなどのクラブを渡り歩き、10シーズンプレイした。
 
2021年の夏に古巣セレッソ大阪に加入しJ1復帰。2022年7月から清水に所属し、3年半の在籍で退団となった。
 
一方、日本代表でも活躍。2018年のロシアW杯の決勝トーナメント1回戦のベルギー戦では、強烈なミドルシュートを決めるなど持ち前の攻撃力を発揮。その代表では36試合に出場し6得点をあげた。

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