C・ロナウドへの処分内容は甘すぎたのか W杯予選での肘打ち一発退場が1試合の出場停止で済んだことに「他の選手だったら3試合」とFIFAを批判する声も

ロナウドは2026W杯初戦からプレイできる photo/Getty Images

ロナウドだけの特別ルールなんて見方も

今月13日に行われた2026W杯欧州予選のアイルランド戦で相手DFダラ・オシェイに肘打ちを食らわせ、一発退場処分を受けたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。当初は規定により3試合の出場停止となり、その影響で2026W杯本大会の初戦と2試合目も欠場することになると見られていた。

しかしFIFAはロナウドの出場停止処分を1試合のみと発表し、これでロナウドはW杯初戦から出場できることになった。ただしこの処分には執行猶予期間が設けられていて、今後1年の間に同様の問題行為を起こした場合は規定に従って2試合の出場停止がプラスされることになるという。

英『BBC』はロナウドが代表通算226試合をこなしてきた中で初めてのレッドカードだった点が考慮されたと伝えているが、この処分に納得していない人もいる。ロナウドだけの特別甘い処分内容だと批判したのは、チェルシーなどでプレイした元スコットランド代表選手のクレイグ・バーリー氏だ。

同氏はFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長がW杯の盛り上がりを考えてこのような決定にしたのだろうと見ている。

「インファンティーノは金のためなら魂を売る。クラブW杯や2026W杯の拡大でそれは示されている。暴力行為で退場となった選手が保護観察処分のようなものを受けるなんて聞いたことがない。3試合の出場停止処分で終わりだろう?それを2試合分取り消すなんてあり得ない。これは組織的な問題だ。FIFAは自分たちでルールを作っているのだ。もし他の選手だったら、3試合の出場停止処分でW杯の初戦と2試合目を欠場していただろう。しかしロナウドに関してはルールが異なるようで、これは全くのナンセンスだ」(『Football365』より)。

世界のサッカーファンの多くはW杯初戦からロナウドを見たかっただろうが、今回の処分内容は妥当だったのか。何かと議論を呼ぶ決定だったのは間違いない。



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