かつての天才ジャック・ウィルシャーが15歳のダウマンを「彼は私より上手い」と絶賛 神童は新たなアーセナルのスターと成りうるか

アーセナルのダウマン photo/Getty Images

次世代のスター

アーセナルの元アカデミーコーチであるジャック・ウィルシャーが、アーセナルの次世代のスターとして期待される15歳のマックス・ダウマンを絶賛している。ウィルシャーはダウマンが13歳の頃から指導し、その才能に確信に近いものがあると『Mrror』紙のインタビューで答えている。

今季からルートン・タウンで監督を務めるウィルシャーは、当時13歳のダウマンをU-18の試合で起用したエピソードを振り返った。サウサンプトンのアカデミーとの対戦で、2-0のリードをしている状況でダウマンを投入すると、すぐに3人の選手をかわし、アシストを決めて見せたという。ウィルシャーはその瞬間「自分の目を疑った」と語った。

「私は彼にこう言ったのを覚えている。『マックス、君は自分より5歳年上の選手と対戦しているのを忘れるな、デュエルは避けてただ回して1、2回タッチするだけでいいんだ』ってね」

「そして彼が試合に出て最初にしたことは、3人の選手をかわしてパスを出して……、そしたら私たちが得点を増やしていたんだ。そのとき私はアシスタントの顔を見たけど、彼もこんな光景は初めてという顔をしていたよ」

「こういう話をするとみんな『彼は君より上手いのか?』と聞いてくる。間違いなく彼は私より上手いと言えるね。しかし、私たちに共通点して言えることはゲームへの愛情だ。サッカー観戦をしない子たちと関わったこともあるけれど、彼はそれが大好きだ。彼はアーセナルを愛し、アーセナルでプレイすることが大好きだ」

さらに、ウィルシャーはプレミアリーグで最高の中盤の一人であるデクラン・ライスと一緒にいることが重要だと付け加え、自身にとって最高のメンターがセスク・ファブレガスとジョン・テリーだったことを明かした。

「彼にとって毎日(アーセナルで)一緒にいるのにデックほど良いロールモデルはいないね。デックが活躍し始めた頃、私はウェストハムにいて、彼がウェストハムでどれほど重要だったかを知っているし、アーセナルでもその役割に適応していくのを見てきた」

「僕にとってはセスクだった。当時はベテランのリーダーがいなかったから状況が違った。イングランド代表に選ばれたとき、ジョン・テリーは素晴らしい指導をしてくれて、試合の一分一秒単位でサッカーを教えてくれた」

「セスクは常に模範を示し、ちょっとしたことでも会話をしてくれて、彼のプレイや振る舞いが私のロールモデルだった。当時の彼は16歳で私は12歳、彼はトップチームにいた。私は彼を見て、『これを目指すべきだ』と思えたんだ」

「一番の後悔は、彼が去ったことで(トップチームで)1年しか一緒にプレイ出来なかったことで、もっと長く一緒にプレイできたらいいのにと思っていた」

ウィルシャー自身もかつては神童としてアーセナルで高く評価された選手であり、アーセナルの監督であるミケル・アルテタと共に出場した経験を持つ。そんなウィルシャーのキャリアの中で惜しまれるのはやはりガラスの天才とも呼ばれている通り怪我に苦しんだことだった。ダウマンもまだ15歳という若さなだけに健康第一でキャリアを積み上げてほしいところだ。

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