“チームメイトに平手打ち”でレッドカード&無期限出場停止、両者謝罪も言い分食い違う トルコリーグで珍事

仲間割れは残念な結果につながる(画像はイメージ) Photo/Getty Images

仲間割れによる退場は珍しい

トルコ2部リーグで、仲間割れによるレッドカードという珍しい事態が起こった。

事件が起きたのは、金曜日に行われたペンディクスポル対サカリヤスポルの一戦だ。後半に3-1と2点をリードされていたサカリヤスポル。マイナスのクロスを受けた途中投入のブラク・アルティパルマクは右に持ち替えてシュートするが、これは枠を外れていく。しかしゴール前でフリーとなっていた味方が複数おり、もったいないシーンだった。

このプレイに怒ったのはチームメイトのチャネル・エルキン。エルキンは顔を突き合わせてアルティパルマクに激昂し、平手打ちを喰らわせるという行動に出たのだ。

審判は即座にエルキンに対しレッドカードを提示。サカリヤスポルは10人となり、その後アディショナルタイムに1点を決められて1-4と敗れている。

サカリヤスポルは翌日に両選手を無期限の出場停止処分とすることを決定した。『HABERLER.COM』によると、エルキンはファンに次のように説明し、謝罪している。

「試合中にチームメイトのブラク・アルティパルマクがポジションに入ったあと、私にパスをくれなかったことに、私は憤慨しました。この発言のあと、私に向けた侮辱と、コーナーキックを蹴ろうとした際に続いた言葉により、私自身とキャリアにふさわしくない行動をとってしまいました。振り返って彼のほうを向いたとき、彼から罵声を浴びせられたのです。このような議論をここまでエスカレートさせるべきではありませんでした。まず私たちのコミュニティ、そしてすべてのサッカーファンにお詫び申し上げます。サカリヤスポルの成功と、シーズンの終わりにチームにふさわしい地位を確立するために、最後の一滴まで全力を尽くして戦い続けます」

しかし『THE Sun』によるとアルティパルマクは納得していないようで、次のような声明を出した。

「まず、ペンディクスポル戦での事件は私たち全員を深く悲しませたということを述べておきたいと思います。しかし公に発表された声明は、事件の経過や真実を正確に反映していません」

「最初の罵倒や失礼な態度は私からではなく、相手(エルキン)からでした。その時私たちと一緒にいた他の選手たちもこの状況を目撃しています。試合の翌日、チャネル・エルキンは私の部屋に来て私と家族に謝罪しましたが、彼が今日の声明で私を標的にしたことは受け入れられません」

食い違う両者の言い分。このような状態でプレイできるはずもなく、クラブが無期限出場停止を両者に科したのも致し方ないか。チームメイト同士の衝突は稀に起こることだが、両者にとって残念な結果に終わることが多い。今夏、マルセイユではアドリアン・ラビオとジョナサン・ロウの仲間割れが起きたが、クラブは両選手を追放処分としている。



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