2025明治安田J1リーグ第32節が27日、28日に行われた。
現在首位の鹿島アントラーズは4連勝をかけて名古屋グランパスと対戦。10分、DF植田直通からの縦パスを受けたMF舩橋佑が前線へスルーパス。抜け出したFWエウベルが右足でゴールネットを揺らし、移籍後初得点で鹿島が先制に成功する。19分にはMFチャヴリッチのクロスからFWレオ・セアラがゴールネットを揺らして追加点を挙げ、2点リードで前半を終える。1点を返したい名古屋は後半からボールを持つ時間が増えるものの、GK早川友基を筆頭に鹿島の硬い守備を攻略できず得点が奪えない。すると88分、ペナルティエリア右からFW松村優太が折り返すと、FW徳田誉がダイレクトで合わせて3点目。負傷による長期離脱からの復帰戦となったこの試合で決定的なゴールを奪った。徳田は後半アディショナルタイムにもミドル弾で追加点をあげ、4−0でアウェイの鹿島が名古屋に快勝。勝ち点3を積み上げ、4連勝で9戦無敗となった。
その鹿島を追いかける2位ヴィッセル神戸はホームで清水エスパルスと対戦。試合の均衡が破れたのは40分、左サイドMF山原怜音のクロスにMF小塚和季が右足でゴールネットを揺らし、清水が先制する。ビハインドで折り返した神戸は65分、DF永戸勝也がクロスを上げるとFW武藤嘉紀がヘディング。これは相手GKに弾かれたが、こぼれ球を回収したFW大迫勇也が折り返し、MF鍬先祐弥が頭で押し込み神戸が追いつく。その後も攻勢をかける神戸は後半アディショナルタイム、FW小松蓮が低いクロスを送り、DF酒井高徳が倒れ込みながら左足で合わせ逆転。酒井の執念の逆転ゴールで、試合は神戸が勝利。2連勝で鹿島との勝ち点差4を維持した。
ここまで3試合未勝利の京都サンガF.C.と勝ち点43で10位のセレッソ大阪の一戦。序盤から両チーム一進一退の攻防となり、25分にはC大阪のMFルーカス・フェルナンデスと、京都のエースFWラファエル・エリアスが負傷により交代を強いられるアクシデントが発生。両チームとも不安が募る中、44分に京都が先制する。右コーナーキックでMF平戸太貴がグラウンダーのボールを入れると、ニアのDF須貝英大がスルーし、奥にいたMF松田天馬が合わせて流し込んだ。1点をリードされたC大阪は57分、MF 柴山昌也がコーナーキックから低いクロスを送り、DFディオン・クルーズが合わせて追いついた。こちらもコーナキックから得点が生まれ、ディオン・クルーズはこれがJ1初得点となった。
すると87分、またもコーナキックから得点が生まれる。MF山田楓喜のコーナーキックにFW長沢駿が頭で合わせ、京都が勝ち越しに成功。これが決勝ゴールとなり、試合は2−1で京都がアウェイで勝ち点3を手に入れた。
そのほか、7位の川崎フロンターレと4位の柏レイソルの試合は、両者合計8得点が生まれる乱打戦になるも、4−4のドロー決着。優勝争いに食いついていくためにも両者共に落とせない試合だったが痛い引き分けとなった。残留争いでは横浜FCが湘南ベルマーレとの試合を制し貴重な勝ち点3を積み上げた。横浜F・マリノスもFC東京とのアウェイゲームにて3−2で勝利。勝ち点31で残留圏をキープした。
【第32節試合結果】
9月27日(土)
名古屋グランパス 0-4 鹿島アントラーズ
ヴィッセル神戸 2-1 清水エスパルス
FC町田ゼルビア 1-0 ファジアーノ岡山
ガンバ大阪 4-2 アルビレックス新潟
東京ヴェルディ 0-0 浦和レッズ
アビスパ福岡 1-2 サンフレッチェ広島
9月28日(日)
セレッソ大阪 1-2 京都サンガF.C.
川崎フロンターレ 4-4 柏レイソル
横浜FC 1-0 湘南ベルマーレ
FC東京 2-3 横浜F・マリノス
【順位】
1位 鹿島(64/+24)
2位 神戸(60/+16)
3位 京都(59/+22)
4位 柏(57/+14)
5位 町田(55/+15)
6位 広島(55/+15)
7位 川崎F(52/+15)
8位 浦和(49/+7)
9位 G大阪(49/±0)
10位 C大阪(43/+2)
11位 清水(40/-4)
12位 岡山(40/-6)
13位 FC東京(40/-10)
14位 福岡(37/-6)
15位 名古屋(36/-9)
16位 東京V(36/-15)
17位 横浜FM(31/-11)
18位 横浜FC(31/-16)
19位 湘南(25/-28)
20位 新潟(21/-25)