井上尚弥は「全てにおいてレベルアップしていかないと勝てない選手」 中谷潤人の決意表明から見える次戦への期待

井上戦へ向け成長を誓った中谷 photo/Getty Images

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トークショー後に言及

先日WBCとIBF世界バンタム級王座を返上し、スーパーバンタム級へ転級を発表した中谷潤人が、同級王座統一を記念したトークショーに登壇。その後の囲み取材で井上尚弥戦に向けて、さらなるレベルアップを誓った。

その井上は先日、スーパーバンタム級の一戦でWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフと防衛戦を行い、完膚なきまでに相手を圧倒し判定勝利。中谷も会場で生観戦し、井上のパーフェクトな戦いを目の当たりにした。そして今回、中谷の口からどんな言葉が聞かれるか注目された。

中谷は井上に勝つには「一つだけじゃ勝てない。全てにおいて超えたい」と意気込みを語った。そして「井上選手が来る展開もいろいろ想定し、自分自身の引き出しの質を上げていかないといけない。全てにおいてレベルアップしていかないと勝てない選手」と危機感を口にした。
この日、トークショーには約200人のファンが集まった。その期待を肌で感じ「試合をするごとに反響いただいている。ファンの生の声を聞くのはなかなかない機会。この声をパワーに変えて、パフォーマンスにつなげたい」とも述べた。この経験が、打倒井上へ突き進む力となるに違いない。

井上戦の前には、12月27日に転級初戦としてWBC世界スーパーバンタム級8位セバスチャン・エルナンデスと対戦する。長身でリーチが長い彼と言えど、階級を上げることには警戒心を怠らない。スーパーバンタム級で対戦する相手は「パンチ力も上がる。繊細にボクシングを組み立てないといけない。これまでのバンタム級と同じではない動きを見せたい」と語った。

12月の試合は、中谷にとっては井上戦を含め今後スーパーバンタム級で戦い続ける上での試金石となるだろう。同級で最強クラスのアフマダリエフに何もさせずに勝利した井上を超えるような、素晴らしいパフォーマンスを期待したいところだ。

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