町田ゼルビア、青森山田が多用するロングスローが欧州で再脚光 チェルシーと引き分けたブレントフォードは昨季からこの得意戦術で7ゴールをゲット

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昨季はセットプレイコーチ、今季は監督のアンドリュース氏 photo/Getty Images

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イングランドではロリー・デラップが得意としていた

トーマス・フランク前監督、そしてブライアン・エンベウモ、ヨアネ・ウィッサと大黒柱を引き抜かれてしまったブレントフォードだが、直近のプレミアリーグ第4節チェルシー戦では2-2のドローに持ち込み、BIG6相手から貴重な勝ち点1を獲得した。

そんなブレントフォードがチェルシーから勝ち点を奪った武器がロングスローである。

後半アディショナルタイム、左サイドでスローインを獲得すると、ボックス内めがけてロングスローを放つ。これをチェルシーは処理しきれず、こぼれ球がファーサイドへ。アレハンドロ・ガルナチョの裏でフリーになっていたファビオ・カルヴァーリョが押し込み、2-2と試合を振り出しに戻した。
『BBC』によると、ブレントフォードは昨季の24-25シーズンからロングスローを武器に得点を奪っており、このチェルシー戦での得点が7ゴール目となったようだ。これは他のチームと比べて5ゴールも多く、48回もチャンスを創出したという。

ブレントフォードはフランク前監督をトッテナムに引き抜かれ、新監督としてチーム内でセットプレイコーチを務めていたキース・アンドリュース氏を新監督に指名している。

この戦術を先頭に立って指揮していたアンドリュース監督はブレントフォードのロングスローについて、以下のコメントを残した。

「(ロングスローは)何年も前から存在しており、私にとって目新しいことではない」

「昨季の最後の8試合から10試合、CLの重要なゲームでも目立っていたし、おそらくそれが試合全体に波及するだろうと感じていた」

「我々は常に結果を残し、試合に勝つ方法を見つけようと努力している。ロングスローを投げられる選手が複数いることは良いことです」

同点弾の場面でロングスローを投げたケビン・シャーデは2023年にフライブルクからやってきたドイツ代表FWで、昨季の冬に加入したマイケル・カヨデの獲得には彼がロングスローを投げられることが大きく影響していたという。

日本では町田ゼルビア、青森山田高校が武器として多用しているロングスローだが、欧州でもリアム・デラップの父であるロリー・デラップ氏が自身の強みとして注目されて以来、再び脚光を浴びている。

『BBC』で解説を務める元ウェールズ代表のDFアシュリー・ウィリアムズ氏はロングスローの守備について「妙に難しい」と自身の見解を示した。

「試合の前日はコーナーキックやフリーキックの練習はするが、ロングスローの守備の練習はしない。角度が異なるため混乱を招く。各チームはもっと(ロングスローの)守備に取り組むべきだ」

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