次世代F1マシンへの適応は至難の業!? 「学んできた多くのものを忘れる必要がある」

フェラーリのシャルル・ルクレール Photo/Getty Images

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変わるF1マシン

F1では来年から新規則が導入され、マシンの空力特性、およびハイブリッドエンジンによる出力が大きく変わることになる。パワーの半分は電気エネルギーによって生み出され、内燃機関では持続可能燃料を使用することに。可動式のウイングを用いるアクティブ・エアロダイナミクスが導入されることになった。

フェラーリのシャルル・ルクレールは、この変更に警鐘を鳴らしている。ルクレールはすでに初期のシミュレーションによってある程度それを体感しているが、その経験はこれまでのマシンとはまったく違うものだったと語った。

「今、慣れ親しんでいるものとは本当に大きく違う。キャリアを通じて学んできた多くのものを忘れて、白紙の状態から始める必要がある」
「4歳からこのスポーツに関わってきたというのに、体に染みついた筋肉の記憶のある部分を消し去らなければならないというのは、少し奇妙な感覚だよ。でも、それもゲームの一部だ。ルールを少し見直して、新たなパフォーマンスを見つけ出すという挑戦でもある。その挑戦を楽しみにしているが、とにかく今までとはまるで違うんだ」

ウイリアムズのアレクサンダー・アルポンも、ルクレールのこの考えに賛成であるようだ。『Planet F1』に対し次のように語った。

「運転は難しい。ドライバーへの負担、特に精神的な負担はかなり大きいと思う。異なるドライビングスタイルを学ばねばならない。ただ、それも規則の一部だ。結局のところ、テクノロジーの問題なんだ。マシンそのものの性能にそれほど大きな驚きはなかったし、頭を切り替えてパワーユニットを理解し、それをどう最大限に活用するかを考えることが重要だ」

テクニカルレギュレーションの変更により、よりレースがエキサイティングになるとF1のステファノ・ドメニカリCEOは語ったが、ドライバーにとって適応は簡単ではないようだ。

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