カイル・ウォーカーがバーンリー、ケビン・デ・ブライネがナポリに移籍したことで、マンチェスター・シティの新キャプテンはベルナルド・シウバとなった。
デ・ブライネの退団で前マヌエル・ペジェグリーニ体制を知るものはいなくなり、シウバはペップ・グアルディオラ体制で初の補強となったイルカイ・ギュンドアンに次ぐ、古参メンバーだ。
シティはこれまで選手の投票でキャプテンを選んでいたが、今季からは初の試みとして指揮官であるペップ・グアルディオラ監督が直接シウバをキャプテンに指名している。
ポルトガル代表MFは今回のキャプテン就任にあたり、『Manchester Evening News』で意気込みを語った。
「私だけでなく、すべてのキャプテンにとって最大の課題はロッカールームで適切なバランスを作り出すことだと考えています。適切なバランスとは時間通りにチームに到着すること、トレーニングで良いパフォーマンスを発揮すること、そしてクラブのためにベストを尽くすことなど、良い行動と敬意を示すことだと考えています」
ジャック・グリーリッシュとスコット・カーソンの2人はロッカールームを和やかな雰囲気にするムードメーカーとして知られていたが、すでに今夏の移籍市場で退団している。シティは昨季の冬、そして今年の夏に積極的な補強を行い、スカッドには新戦力が多くなっている。この状況でロッカールームに新たな秩序をもたらすのは、新キャプテンであるシウバの仕事になるだろう。
「近道をせず、仕事をごまかそうとしてはいけない。お互いへの敬意は忘れず、それと同時にポジションを争う競争心も大切」
「僕は全試合に出場したいし、僕と同じポジションの選手もそう考えている。ロッカールームでは互いに敬意を払って良好な関係を築き、さらには互いに競い合うバランスが、僕らを良い方向に導くと思う」
昨季のシティは多くの主力が負傷で離脱し、本来のパフォーマンスを発揮できずにシーズンを終えている。その中でもシウバはほとんど離脱せずフル稼働したが、パフォーマンスに陰りが見える等の批判もあった。
その中でシティはチーム力を高めるために多くの補強を行っており、ポルトガル代表MFはそのチームをまとめるキャプテンとしてどのような働きを見せるのか注目したい。