シャマフ、サノゴ、パク・チュヨン…… 成功よりも失敗が多いアーセナルのストライカー獲得

ギェケレシュ獲得は成功か失敗か!? Photo/Getty Images

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ギェケレシュはどうなるか

スポルティングCPからスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュを獲得したアーセナル。「14」を背負うことになった。昨季ポルトガルで54ゴールを記録した大型ストライカーだが、彼は果たしてアーセナルが探し求めたラストピースなのだろうか。

「14」といえばクラブ最多得点記録保持者であるティエリ・アンリの番号だ。しかしアンリが去ってから、アーセナルのストライカー獲得成功例はあまり多くない。『THE Sun』はアンリ以降のストライカーをまとめて振り返っている。

多くをフランス(リーグ・アン)から獲得しているが、失敗例が目立っている。2010年に獲得したマルワン・シャマフはボルドーで56得点を記録したが、アーセナルでは在籍3年でわずか8得点にとどまった。同じくフランスのオセールから2013年に獲得したヤヤ・サノゴは、アーセナルではCLでわずか1得点を記録したのみ。完全な失敗だった。
在籍期間はややアンリとかぶっているが、エマニュエル・アデバヨールは2006年にモナコからやってきて1年半で12ゴールを記録した。しかしその後マンチェスター・シティ、そしてトッテナムへ移籍し嫌われ者となってしまった。

もっとも大きな失敗だったとみられるのはモナコから2011年に加入した元韓国代表FWパク・チュヨンで、パクは3シーズンでプレミアリーグに1試合しか出場せず、セルタやワトフォードへのローンを経て退団した。得点はひとつも記録していない。

その他フランスからはオリヴィエ・ジルー、アレクサンドル・ラカゼットなどが加入している。彼らを失敗と断定することは難しいが、得点というよりも周りを活かす基準点としての働きのほうが大きかった印象だ。

純粋に点取り屋としての働きを評価できるのは、11-12シーズンに得点王となったロビン・ファン・ペルシー、18-19シーズンに得点王となったピエール・エメリク・オバメヤンくらいか。現在もチームに所属するガブリエウ・ジェズス、カイ・ハフェルツも、得点数という点ではもうひとつだ。

近年は失敗例のほうが目立つアーセナルのストライカー獲得。ギェケレシュにかかる期待は大きいが、どうなるだろうか。

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