秋田豊監督が“パワハラ申し立て”で休養へ 高知が特別調査委員会設置を発表

休養を発表した秋田 Photo/Getty Images

指導者の姿勢が問われる局面

J3に所属する高知ユナイテッドSCは、秋田豊監督が休養に入ることを発表した。チームの指揮は、神野卓哉ヘッドコーチが暫定的に担う。

クラブは公式発表で、以下のように説明している。

「休養の理由について、選手・スタッフから監督の指導に関して、パワーハラスメントの申し立てがありました。それを受け、ただちにクラブでヒアリングを実施しましたが、両者の意見が相違する部分もあるため、クラブとして第三者の弁護士で構成する特別調査委員会を設置し、調査を行うことといたしました」

「そのため、調査の結論が出るまでは、監督の練習、試合への参加を見合わせることとなりました。調査結果につきましては改めてご報告いたします」

秋田は声明の中で「まず初めに、私の指導に際し、事実、精神的に傷ついた人たちがいることに関して、申し訳ないことをしたと思っており、深くお詫び申し上げます」としながらも「私自身はこれまで指導に際し、ハラスメントを意図して行ってきたことはありませんが、結果として、こうした申し立てに至ったことを深く反省し、今後の指導については、精神的に傷つけたり、不快な思いをさせることがないよう、十分に心がけていきたいと思っています」としており、調査の場で自身の立場を明らかにしていく考えを示した。

秋田は、これまで京都サンガF.C.、FC町田ゼルビア、いわてグルージャ盛岡などのクラブで指揮を執り、指導者としてのキャリアを積み重ねてきた。今季は高知の指揮官としてここまで5勝6分6敗。上昇気流に乗りかけていたチームにとって、今回の件は大きな転換点となるだろう。

選手を導く立場にある指導者に求められる言動や接し方が、あらためて問われる事態となった。調査結果と今後の対応が注目される。

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