プレミアリーグが米国流の大改革へ タッチラインインタビュー導入&ロッカールーム取材も解禁か

ルール変更の可能性 Photo/Getty Images

続きを見る

現場密着型

2025-26シーズンのプレミアリーグでは、試合中に選手が交代した後、タッチラインでのライブインタビューが実施されることが明らかとなった。これは米国のスポーツ中継スタイルを取り入れた新たな試みの一環であり、他にもゴール後のピッチ内カメラ撮影や、ロッカールームへの映像クルーの立ち入りなどが導入される予定である。

『Telegraph』によれば、この施策は今夏から始まる新たな国内放映権契約に基づくもので、スカイ・スポーツとTNTスポーツが放映を分担。契約総額は4年間で67億ポンドに上り、各試合における演出や選手との距離の近さを強調する内容となる。

中継では交代選手が一定のクールダウンを経たのち、タッチラインでメディアのインタビューに応じる形が基本となる。また、試合中のゴール後には、撮影クルーがピッチ内に一時的に侵入し、選手の歓喜を至近距離で捉えることが可能となる。ただし、このカメラ侵入は「数秒間」に限定され、NFLなど米スポーツのように自由な出入りは認められない。
さらに、選手のロッカールームにもカメラが入るが、監督の戦術指示やチームトーク中の撮影は引き続き制限される。これにより、舞台裏の臨場感を視聴者に届けると同時に、チーム戦術の守秘も保たれる構図だ。全クラブを対象に、最低でもホームゲーム2試合でロッカールームへのカメラアクセスとインタビュー導入が義務付けられる見込みのようだ。

一方で、アーセナルやマンチェスター・シティなど、一部のクラブは既にAmazonによる密着ドキュメンタリーに参加している背景から、新たなメディアアクセスに対して慎重な姿勢を見せている。だが、ブレントフォード、ブライトン、ウルブス、ノッティンガム・フォレストなどは既に数年前から試験的にロッカールーム内の撮影を許可しており、放映権の対価に見合った視聴体験の提供に前向きである。

いずれにせよ、これらの新要素がどの程度一般化し、各試合に定着するかはクラブ側の協力次第となる。プレミアリーグは新時代の中継スタイルへと踏み出した。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.306 日本代表の本当の評価

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ