「サッカー界で史上最悪なアイデア」 クロップ氏がクラブW杯の開催を痛烈批判

ユルゲン・クロップ photo/Getty Images

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選手たちはいつ休めるのか

元リヴァプールの指揮官で、現在はレッドブルグループのグローバル部門で責任者を務めるユルゲン・クロップ氏がクラブW杯の開催について『Welt am Sonntag』のインタビューで持論を展開した。

「重要なのは試合そのものであって、周囲の出来事ではない。だからこそ、クラブW杯はサッカー界で史上最悪なアイデアなんだ」

「参加すると莫大なお金がもらえるが、すべてのクラブが参加できるわけではない」
「昨年はコパ・アメリカと欧州選手権。今年はクラブW杯、そして来年はW杯。つまり、出場している選手たちは肉体的にも、精神的にも本当の意味で休むことはできない」

近年のサッカー界はCLやクラブW杯のフォーマット変更により、過密日程がより加速している。選手の怪我も目立っており、昨季はマンチェスター・シティのロドリが負傷し、シーズンのほとんどをプレイすることができなかった。チームメイトであるマヌエル・アカンジは今大会の開催自体を批判しており、選手たちからも不満の声が挙がっている。

国際プロサッカー選手会であるFIFPROはクラブW杯の開催前に、選手たちには少なくとも4週間のオフシーズンが与えられるべきだとする報告書を提出した。

もし、前述したシティがクラブW杯で決勝まで進めば、7月14日まで試合を戦わなければならない。プレミアリーグの新シーズンの開幕は8月16日と約1か月後となっており、それまでに新シーズンに向けた準備期間があることを考えると、選手たちに4週間の休暇が与えられることはないだろう。

クロップ氏は来季はこれまで以上に選手たちが怪我に苦しめられるシーズンになると予想しており、選手たちにもっと休暇が与えられるべきだと訴えた。

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