チェルシーが“ドリブル王”ギッテンス獲得へ 驚異の数値が示す補強の狙い

ドルトムントでプレイするギッテンス photo/Getty Images

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注目の補強に

チェルシーが、ドルトムントの若きウインガー、ジェイミー・バイノー・ギッテンスの獲得に動いているという。『Football365』などの報道によれば、ブルーズはストライカーのリアム・デラップに加えて、新たなアタッカーを補強すべく水面下で交渉を進めており、ギッテンスとは既に個人合意に達したという。

ギッテンスは2024-25シーズン、ブンデスリーガで32試合に出場。出場時間は1784分にとどまったが、8ゴール4アシストと結果を残した。90分あたりのゴール関与率は148.7分で、これはトップクラブのウイングに求められる基準を満たしている。

特筆すべきは、そのドリブル成功数である。『WhoScored』によれば、今季15試合以上に出場した選手の中で、ギッテンスは1試合平均3.9回のドリブル成功を記録。これはブンデスリーガ全体で最多の数字だ。エンツォ・マレスカ監督が好む「自由に仕掛けてチャンスを創出するウイング像」にぴたりと当てはまる選手である。
さらに、ギッテンスの“自信と決断力”も際立っている。1試合平均2.6本のシュートを放ち、xG(期待値)を3.01も上回る結果を出しており、これはブンデスリーガで8番目に高い数値である。比較として、昨季のチェルシーにおける最大のxG上振れはジェイドン・サンチョの0.38に過ぎなかった。

マレスカ体制では「仕掛けて撃つ」ことができるウインガーが求められており、その条件をギッテンスは満たしている。加えて、ノニ・マドゥエケには放出の可能性があるとされ、ギッテンスがスタメンを確保するチャンスも広がる。若手の過剰補強が揶揄されるチェルシーだが、ギッテンスの補強は“理にかなった一手”と言えるだろう。

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