元アーセナルでウィルシャーの同僚だった選手が麻薬密輸への関与を認める 逮捕時はスコットランドでプレイ

アーセナル時代のエマニュエル・トーマス Photo/Getty Images

衝撃の転落劇

元アーセナルFWのジェイ・エマニュエル・トーマスが、60万ポンド相当の大麻を英国へ密輸しようとした罪を認めたようだ。34歳の同選手は2024年9月2日に国家犯罪対策庁(NCA)により逮捕され、直後に所属していたグリノック・モートンとの契約も解除された。『talkSPORT』が伝えている。

密輸はロンドン・スタンステッド空港で行われたとされ、バンコクからドバイを経由して運ばれたスーツケースに大麻が隠されていた。検察によれば、事件はNCAによる「徹底した調査」により明らかとなった。エマニュエル・トーマスの携帯電話の分析を通じて、共犯として起訴されていた2名は関与を否定され、起訴が取り下げられている。

エマニュエル・トーマスは当初、2024年10月の初公判で無罪を主張していたが、今回の審理で罪を認めた。量刑は後日、チェルムズフォード刑事法院で言い渡される予定であり、大麻密輸に対する英国法での最大刑は14年の懲役と定められている。

ロンドン出身の同選手はアーセナルのアカデミー出身で、ジャック・ウィルシャーやフランシス・コクランらとFAユースカップ優勝を経験。ファーストチームではアーセン・ヴェンゲル監督の下でわずか5試合の出場に留まった。最も輝いたのはブリストル・シティ在籍時で、リーグ戦103試合で33ゴールを記録している。

その後はQPR、MKドンズ、ジリンガムなどを渡り歩き、タイのPTTラヨーンやインドのジャムシェードプルでもプレイ。2024年にキダーミンスター・ハリアーズからモートンへ加入していたが、今回の逮捕によってキャリアは事実上終焉を迎えた。

かつては将来を嘱望された逸材。イングランドU-17およびU-19代表にも名を連ねた男の、あまりにも痛ましい末路である。

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