開幕戦から2連勝を飾った新生リヴァプール。一時代を築いたユルゲン・クロップからアルネ・スロットに指揮官が変わったが好調な滑り出しを見せている。
2試合は共に2-0で勝利を飾っているリヴァプールについて、レジェンドのジェイミー・キャラガーはクロップ時代のリヴァプールと比較し、今のチームを称賛した。
「今シーズン初のホームゲームだというのに、何か雰囲気が変だと思った。それはゴール前を行ったりきたりするサッカーではないという点でプレイスタイルが異なることが関係しているのだろうか。昨シーズンはサポーターにとってジェットコースターのようなシーズンだった。終盤にゴールを決められたり、逆転したり。どの試合もカップ戦決勝戦のようだった。リヴァプールには昨シーズン、このような試合がもっと必要だった」
「まるでマンチェスター・シティのパフォーマンスのようで、2点目が決まった時点で試合が終わったようなものだった。試合には危機感がまったくなかった。アルネ・スロットのリヴァプールはユルゲン・クロップのチームほどエキサイティングではないだろう。それは不可能だ。今後数か月の間に、それが雰囲気にどのような影響を与えるのか興味深い。なぜなら、今日は奇妙な感じがしたからだ」
「しかし、昨シーズンと同等か、それ以上の成功を収める可能性はまだある。今日のようにリヴァプールが2-0で快勝する試合が増えれば、彼らは素晴らしい位置につけるだろう」(英『Sky Sports』より)
スロット率いるチームはクロップが率いていたチームに比べると慎重だというキャラガー。しかし、これは悪いことではなく、エキサイティングではないかもしれないが、シティのような安定感をチームにもたらすことができると考えており、新生リヴァプールに期待している。
スロット監督の下、サッカーが変わったことはこの2試合でも明らかだが、2節のブレントフォード戦の先制ゴールのような高速カウンターは未だ健在で、さらに進化したリヴァプールをここまでは披露している。
世界屈指の名将クロップのチームを引き継ぐことは簡単ではないだろうが、スロットは今の所自身のサッカーとうまく融合させているように思える。3節の相手はアウェイのマンチェスター・ユナイテッドとのビッグマッチだが、開幕3連勝へ期待は高まる。